日月潭向山自転車道 湖畔を巡るロハスな旅
企画構成/高田雅子 文/高田雅子 写真/陳正国・視野創異行銷
日月潭向山自転車道
湖畔を巡るロハスな旅
南投県の景勝地「日月潭」は台湾最大の淡水湖で、サイクリングやクルーズなどバラエティに富んだアクティビティがそろう台湾有数の観光スポット。日月潭でサイクリングを楽しむなら、水社綜合商場(旧水社ビジターセンター)から向山ビジターセンターを結ぶ「向山自転車道」がおすすめ。全長約3.4㎞のうち400mほどが湖上を走る区間となっており、美しい湖畔の景色を眺めながらサイクリングが満喫できるコースだ。全体に起伏が少ないので家族連れでも気軽にチャレンジできる。体力に自信があれば、起伏の激しい湖を周回するコースに挑戦してみるのもいいだろう。
距離:約3.4㎞
水社埠頭周辺からレンタサイクルで各スポットへ
目次
日月潭向山自転車道 沿線スポット
水社埠頭
向山自転車道起点ちかくの水社埠頭からは、伊達邵埠頭、玄光埠頭を結ぶ遊覧船が運行されている。ぜひ一足のばして対岸へも遊びに行ってみよう。船上からは日月潭のシンボル拉魯(ラルー)島や、文武廟、ロープウェイなどが眺められ、湖面を渡る風を感じながら優雅な水上の旅が楽しめる。
南投県魚池郷日月潭国家風景区・遊覧船情報(日本語)
bit.ly/3cimN5p
水社水壩
水社綜合商場から約1.5㎞ほど走り入江を抜けると視界が開け、湖岸に木道が敷かれた区間に出る。ここは日本時代に建設されたアースダム「水社水壩」の堰堤上部にあたる。湖面に面した木道には欄干がないため、木道にたつとまるで日月潭に包み込まれるよう。山水の美しい風景をあますところなく満喫できる絶景スポットだ。
永結同心橋
向山自転車道にかかる二つの橋。「永結橋」は湖面に沿って弧を描くデザインで、「同心橋」は日月潭を拠点にする台湾原住民族のサオ族が漁で使用する網の形がモチーフになっている。永結橋と同心橋は橋名を合わせると「永遠に心を結ぶ」という意味があるため、近隣の「婚紗広場」と合わせて結婚写真の撮影に訪れる新婚カップルが後を絶たない人気スポットになっている。
向山ビジターセンター
向山自転車道終点の「向山ビジターセンター」は日本人建築士・團紀彦氏の設計。全長34m、高さ8mのアーチ形構造のコンクリート建築は、シンプルかつスタイリッシュなデザインがオブジェのような佇まい。敷地内や建物屋上にも緑化が施され、周囲の風景と見事に溶け合い、湖水と一幅の絵画のような眺望を作り出している。時間があれば、併設のカフェで日月潭を眺めながらコーヒータイムを楽しもう。
南投県魚池郷中山路599号9:00-17:00、土曜・日曜9:00-17:30
向山展望台
向山ビジターセンターの北東方面約450mに位置する「向山展望台」は、サオ族のシンボル「杵」をイメージしてデザインされたカンチレバー構造の展望台。湖面に向かって徐々に傾斜して張り出しており、まるで湖上を浮遊するかのような視覚効果を生み出している。突端にたつと、正面に拉魯島、左手に水社壩、右手に青龍山上の玄光寺が眺望できる。
南投県魚池郷中山路599号9:00-17:00
一足のばして
九族文化村
水社埠頭から船で伊達邵埠頭に渡ったら、「日月潭ロープウェイ」で台湾原住民族のテーマパーク「九族文化村」に出かけてみよう。
日月潭ロープウェイは、伊達邵から九族文化村の間を全長約1.9kmを7分で結んでいる。最高地点が1044mに達するロープウェイから俯瞰する日月潭は目を見張るほどの美しさ。
九族文化村の園内では伝統家屋や文物で各部族の文化を紹介しており、情熱的な歌やダンスのショーの上演も行っている。バロック風のヨーロピアンガーデンや各種アトラクションがそろう遊園地エリアもあり、ファミリーで1日楽しめるスポットだ。2月の桜の季節には桜祭りが開催される。この時期は夜桜観賞も行われ、多くの観光客でにぎわう。
日月潭ロープウェイ
月曜-土曜10:30-16:00、日曜・祝日10:00-16:30
ロープウェイのみの往復NT$300
ropeway.com.tw
※ロープウェイ往復チケットでの九族文化村入園不可
※九族文化村入園チケットには日月潭ロープウェイ料金込み
九族文化村
南投県魚池郷大林村金天巷45号
月曜-金曜9:30-17:00、土曜・日曜・祝日9:30-17:30
大人NT$850、学生NT$750、子供NT$650
www.nine.com.tw
※チケット販売は15:00まで
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日月潭向山自転車道 マップ
※掲載情報は取材時のものであり、現在の情報とは異なる場合があります。