2025 台北の春節 ！ 迪化街歳末市と旧正月の雰囲気を満喫しよう！
文／台湾に行きたいわん！編集部 写真／視野創異行銷
2025台北の春節！
迪化街歳末市と旧正月の雰囲気を満喫しよう！
「春節」は旧暦の「正月」で、中華圏で最も重要な行事。台湾では毎年旧暦12月30日の「小年夜」から1月5日の「初五」までは連休となり、旧正月を盛大に祝う。旧正月の2週間ほど前から「年貨大街」と呼ばれる歳末市が各地で始まると年越しの空気が色濃くなり、旧正月を迎えると旧暦1月15日の小正月「元宵節」まで正月の行事が続く。そして元宵節の前後は台湾各地でランタンフェスティバルが開催される。台北で1年で最も華やかな旧正月の雰囲気を満喫しよう！
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目次
台北の歳末市「年貨大街」
旧正月の2週間ほど前になると、台湾の各地で「年貨大街」と呼ばれる歳末市が始まる。なかでも「台北迪化街年貨大街」は規模が大きく華やかなことで知られており、観光客も多く集まる旧正月前の一大イベントとなっている。
迪化街では通りをはさんだ商店の店頭に、正月料理を作るのに欠かせない乾物や漢方薬から、春節用の飴やお菓子などの食品、紅袋（ポチ袋）や春聯（縁起の良い連句を書いた正月飾り）などの迎春用品まで、多彩な商品が所狭しと並ぶ。ひしめき合う大勢の買い物客の間を縫って、お店の人の威勢のいい掛け声が響く様子は歳末の風物詩だ。
2025台北迪化街年貨大街
会場：台北市大同區迪化街一段
会期：1月11日（土）～27日（月）
時間：12:00-24:00ごろ（最終日は22:30ごろ終了）
交通：MRT北門駅またはMRT大橋頭駅から徒歩約10分
2025台北燈節（台北ランタンフェスティバル）
2025年の「台北燈節（台北ランタンフェスティバル）」の会期は2月2日から16日まで。MRT西門駅そばの中山堂をはじめ、西門町、中華路、北門周辺が会場となる。今年のテーマは「蛇來運轉」。「好運が巡ってくる」という意味の成語「時來運轉」をかけた言葉になっており、希望と天気に満ちた新しい年が訪れることを象徴している。
1月24日からはメイン会場周辺の「城市光廊（シティライトギャラリー）」の点灯が始まり、2月2日からはメイン会場の中山堂正面広場に設置されるメインランタン「福蛇豆豆」の点灯も始まる。高さ13mのメインランタンは、伝統的なランタンと現代アートが融合したカラフルな蛇のデザイン。360度の回転が可能で、会期中には躍動感ある光と音楽のショーで来場者を楽しませてくれる。
メインランタン「福蛇豆豆」の模型（写真／台北市政府）
2025台北燈節（台北ランタンフェスティバル）
会場：台北中山堂、西門、中華路一段一帯
会期：城市光廊2025年1月24日（金）～2月16日（日）
台北燈節（メイン会場）2月2日（日）～2月16日（日）
ランタン点灯：毎日17:00-22:00、メインランタン18:00-22:00の30分毎
2025lanternfestival.travel.taipei
春節のおせち料理「年菜」
台湾では旧暦の大晦日の夜に台湾版おせち理料理「年菜」を家族そろって食べる習慣がある。家族や親せき一同で年菜をいただいたり、大人は子供にお年玉を入れた紅包を渡したり、家族だんらんを楽しむ。年菜は「年夜飯」や「圍爐」とも呼ばれ、縁起の良い意味のある食材を使った料理が食卓に並ぶ。
例えば、台湾語の「家（ケェ）」と同じ発音の「鶏」を食べることは「起家」を表し、「家運隆昌」に繋がる。中国語の「余（ユー）」と同じ発音の「魚」は「年年有餘」、すなわちお金に余裕があり裕福なことを象徴する。台湾語の発音「オンライ」が繁盛や運勢アップを意味する「旺來」と似ているパイナップルも縁起が良い果物とされる。1年の最後に年菜を食べて、人々は円満に1年を終え、新しい年を迎える。
旧暦の大晦日と元旦は休業するレストランが多く、食堂や屋台は春節の連休中はすべて休業する店も多い。デパートのレストラン街やフードコート、ファストフード店のほとんどは営業しているが、一部休業するレストランもあるので注意が必要だ。
春節の初もうで
旧正月を祝う台湾でも、正月には初詣に出かける習慣がある。台北では、龍山寺、行天宮、台北霞海城隍廟、大龍峒保安宮、松山慈祐宮などの有名寺廟に多くの参拝客が参拝に訪れ、新しい年の開運と平安を祈る。
龍山寺
龍山寺にはご本尊の観世音菩薩のほかに、縁結びの神様である月下老人などの道教の神様も祀られており、良縁と子宝、安産祈願の寺廟としても篤い信仰を集めている。壮麗な廟の装飾も必見。
6:00-22:00
MRT龍山寺駅から徒歩3分
行天宮
三国志の「関羽」として有名な「関聖帝君」を主神とする行天宮は、商売の神様として市民の人気を集めている。青い服を身に着けたボランティアによるお祓いの儀式「収驚」には長い列ができる。
4:00-22:00
MRT行天宮駅から徒歩5分
台北霞海城隍廟
赤い糸で男女を結ぶ婚姻を司る「月下老人」を祀る台北霞海城隍廟は、「縁結びのパワースポット」として知られる。日本語の案内もあるので、良縁を願う人は参拝してお守りに赤い糸をいただいて帰ろう。
7:00-19:00
MRT北門駅から徒歩10分
大龍峒保安宮
保安宮は2003年に「アジア太平洋文化遺産保全賞」を受賞した廟。医神として崇められる「保生大帝」を祀っており、「薬籤(やくせん)」と呼ばれるかつての処方箋が健康を占うとして人気がある。
6:00-21:00
MRT圓山駅から徒歩10分
松山慈祐宮
饒河街観光夜市前に鎮座する松山慈祐宮の主神は海の女神「媽祖」。参拝時には豪華絢爛で荘厳な廟建築の装飾のほか、清代の石獅や乾隆帝から下賜された「利濟參天」の扁額などの歴史的文物にも注目したい。
5:30-22:30
MRT松山駅下車すぐ
・廟は必ず廟の正面に向かって右手の龍門から入って、左手の虎門から出ること。これには神様に尊敬の意を示し、「好運が悪運を追い出す」という意味がある。また、門の敷居を踏むのはNG。
・中央の門は神様の通路であるため、通ってはいけない。
・願いが叶ったら、必ずお礼参りに訪れること。
春節期間も楽しめる観光スポット
春節期間中は旧暦12月31日、1月1日、1月2日に休業する観光スポットも少なくないが、台北101展望台や国立故宮博物院など、営業しているスポットもある。寺廟の初もうでなどを組み合わせて春節の台北観光を楽しもう！
台北101展望台
高さ508m・地上101階の台北101は台湾で一番高いビル。一般チケットでは高さ382m・地上89階の屋内展望台と高さ390mの91階の屋外展望台が観覧できる。
さらに完全予約制の高さ448m・101階の屋外展望台「SKYLINE460」では、安全器具を身に着けてスリリングな空中散歩が体験できる。台北101各階の展望台から台北の大パノラマを満喫しよう！
SKYLINE 460
10:00-21:00、2025年1月28日（火）10:00-18:00
一般（88F、89F、91F）：NT$600、SKYLINE460（88F、89F、91F、101F）：NT$3000
MRT台北101／世貿駅4番出口からすぐ
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国立故宮博物院（北部院区）
約70万点にのぼる宋代から清代にかけての宮廷の至宝を収蔵している世界有数の博物館。シーズンごとに展示内容が入れ替えられるため、いつ訪れてもまだ見たことがない収蔵品と出逢える。白菜の形をした翡翠の彫刻「翠玉白菜」や豚の角煮に見える碧石の「肉形石」はとくに有名。
9:00-17:00、月曜休館／春節期間はすべて開館：2025年1月25日（土）～2月2日（日）9:00-17:00、1月28日（火）9:00-16:00
NT$350
MRT士林駅から紅30等の市バスで「故宮博物院(正館)」下車
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台北の春節 マップ
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※掲載情報は取材時のものであり、現在の情報とは異なる場合があります。
