ヘルシー & おしゃれな レストラン 台北新養生料理4選
企画構成/朱佳雯 文/朱佳雯‧楊善文・劉宛昀 写真/宋育玫
美味しさに加え、ヘルシーが現代人のトレンド。そうした期待に応えて近頃台北には、身体に優しいレストランが続々登場している。料理のタイプも「中華」の枠を超えて、エスニック、飲茶、タイ、バーガーと多様化し、ベジタリアンのみならず食にこだわる多様な階層に愛されている。
目次
The green room
数年前からアメリカベジタリアン「Miss green」を経営してきたVivianは、菜食の敷居をさらに低くするため、2016年タイと雲南の風味を取り入れた「The green room」を信義安和駅そばにオープンさせた。Vivianの祖父は雲南からタイ/ミャンマー国境にかけて広がる高山地帯の出身。そのため当地の料理は彼女にとっては故郷の味でもある。野菜とスパイスを使って肉の代わりとし、ベジタリアンに対する先入観を覆す豊かな味わいを出している。
お勧めの「タイ風ココナッツ火鍋」はココナッツミルクと旬の野菜をゆっくりと煮込み、香ばしさと辛味が特徴だ。辛みとニンニクは希望により調整可とのこと。自家製の「タイ風アボカド海苔巻き」はアボカドソースとともに、キュウリ・ニンジン・バジル・生ビーフン・レタスを海苔で巻いたカラフルな一品。さっぱりとした味わいが人気だ。カラッと揚がった「ベトナム風揚げ春巻き」はレタスで巻いていただく。
一日6名限定の「ココナッツイエローカレー」はマイルドな味わいの看板料理。また当店は、タマゴやミルク不使用なので、ヴィーガンでもスイーツを楽しむことができる。地下室ではお酒も出しており、夜は独特の雰囲気のバーに変身する。
台北市大安区仁愛路四段300巷25弄3号+886-2-2704-5208
月曜-土曜12:00-22:00(16:00-17:00休息)、日曜定休
カード:NT$1500以上/サービス料:10%/ミニマムチャージ:5人以上予約一人ミニマムチャージNT$500/予約:可
www.facebook.com/thegreenroomtpe
養心茶楼
2013年中山区に開店した「養心茶楼」は、菜食と香港風飲茶がコラボしたフュージョンスタイル。中華の代表的なメニューや異国料理に創意を取り入れ、菜食のイメージを一新するベジタリアンな飲茶を作り上げた。
ランチおよびディナータイムは、80種の料理と30種の香港点心が楽しめ、昼下がりは点心のみとなる。一番人気は「香港点心・千切り大根パイ」。千切り大根のあっさりした旨味が引き立ち、サクサクの皮が魅惑的な口当たり。「ナズナ入り焼餅」は、こんがりと黄金色の皮に包まれたナズナが独特の香りを放つ。「虫草花の腸粉(米粉の幅広麺)」は薬膳効果が期待できる虫草花(別名・北虫草=薬用キノコサナギタケ)とエリンギを手作りの腸粉で包む。薄くなめらかな腸粉に、パクチーの香る甘いソースをかければ、やさしい味わいの一品になる。
ランチ・ディナータイムには、エリンギをカレー風味の串焼きにした「エリンギの串焼き」、薄焼き卵で野菜を巻きキンカンマヨネーズを添えた「松の実とチーズ入り野菜ロール」など、いずれも天然食材を活用した逸品が堪能できる。
台北市中山区松江路128号2階+886-2-2542-8828
月曜-金曜11:30-14:20、14:30-16:30、17:30-21:30、土曜-日曜11:00-14:45、15:00-16:45、17:30-21:30
カード:可/サービス料:10%/ミニマムチャージ:NT$200/予約:可
梅門六調通
菜食養生料理のトレンドを牽引してきた梅門餐飲グループが「梅門食践堂」、「梅門防空洞」に続き、林森北路の路地に開いた第三弾が「梅門六調通」だ。一階は木と石をインテリアの中心に据えた茶席空間で、モダンな手法を用い中国文化を表現している。空気中に漂うヒノキの香りが禅の心地を高めてくれる。地下一階はギャラリーとレストランを兼ねており、一階からの自然光と滝の流れを引き込み、適度な開放感と心落ち着く静けさを両立させている。
薬膳効果の「九宮精宴セットメニュー」は予約が必要。見た目にも味にもこだわりがつまり、料理人の手で一つずつじっくり調理される。メニューは季節毎に調整されるので、いつ行っても新しい驚きに出会えるだろう。
台北市中山区林森北路107巷69号+886-2-2563-3838
11:00-22:00、金曜は翌日6:00まで
セットメニューは前日までに要予約/カード:可/サービス料:10%/ミニマムチャージ:セットメニューかドリンクセット一つ/予約:可
動物誌 About Animals 閉店
バーのようなゆったりしたムードが漂う「動物誌」は住宅街に潜んでいる。小さな庭と屋外のバーカウンターを持ち、店内は伝統的な民家の間取りを残している。オーナーは動物愛護や環境保護のコンセプトをもって、玉子やミルクを全く使用しないヴィーガンレストランをオープンさせたという。
ベジタリアン料理に対する固定観念を打破するため、米国・日本・韓国のスタイルを取り入れ、野菜と穀物で作るハンバーガー、おかずかけご飯、スイーツを提供する。人気の「塔塔(tartar)卡滋バーガー(patty burger)」はエリンギ・ヤングコーン・ジャガイモを揚げて、サクサクもちもち状態にして、自家製タルタルソースやリンゴ・レタスを添える。スパイシーな味がお好みなら、カラシ卡滋バーガー、キムチ卡滋バーガーがお薦めだ。カフェラテ・ミルクティーなども、植物性ミルクか豆乳を用いており、ヴィーガンも安心して楽しめる。
台北市文山区景隆街1巷9号+886-2-2935-3633
火曜-木曜15:00-22:00、金曜-月曜11:00-22:30
現金/サービス料:無/ミニマムチャージ: NT$120/予約:可(予約をお勧め)
www.facebook.com/aboutanimalszr
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