自然とアートの祭典!! 2019 台湾東海岸大地芸術祭
文/高田雅子 写真/張立宇・高田雅子・東部海岸国家風景区
2019台湾東海岸大地芸術祭
自然との共生を謳う
アートと音楽のフェスティバル
東部海岸風景区で、毎年海外からも多くの人々が駆けつけるフェスティバル「台湾東海岸大地芸術祭」が今年も開催中だ。5回目を迎えた2019年も、台湾国内外からアーティストが集結し、花蓮から台東にかけての東海岸の自然環境や地形を生かしたアート作品を披露している。期間中には各種ワークショップや、月明かりの下で音楽を楽しむ「月光・海音楽会」も開催される。自然とアートが融合した、東海岸ならではの国際的な芸術祭だ。
台湾東海岸大地芸術祭(日本語)
www.teclandart.tw/ja/home-jp/
東部海岸国家風景区(日本語)
www.eastcoast-nsa.gov.tw/ja
目次
大地芸術祭アート作品
東海岸大地芸術祭のアート作品最大の特色は、アーティストが東海岸に滞在しながら創作活動を行う点。今年は初めて台湾国外のアーティストも参加し東海岸の各地に作品を設置し、国際的な交流がさらに広がった。
また、「月光・海音楽会」会場の都歴ビジターセンターには、花蓮阿美族港口部落のアーティスト拉黒子・達立夫氏による海洋廃棄物を利用した作品を展示。来館者に自然環境保護の大切さを訴えている。
月光・海音楽会バザール
「月光・海音楽会」開催日には、会場となる都歴ビジターセンターへ東海岸じゅうから工房や農家、レストランなどが集まり自慢の逸品を販売する。ここに来れば、ハンドメイドのアクセサリーや生活雑貨、台湾原住民スタイルの衣類など、東海岸の特色にあふれたお土産を手に入れることができる。
東海岸のグルメも楽しみのひとつ。バザールには、台湾原住民の郷土料理や台東産のクラフトビール、農家が大切に育てたフルーツを使ったジュース、地元の食材を使ったパンやピザなど、人気のグルメが勢ぞろい。お店が料理の包装にバナナの葉を使ったり、参加者も自ら食器を持参したりする姿が見られるのも、環境保護推進を掲げたフェスティバルらしい。
2019月光・海音楽会「潮騒の歌」
昼間の芝生広場では、バザールのとなりでライブパフォーマンスを行う歌手の歌声が会場に心地よい空気を運ぶ。広場下の「月光音楽会」会場では、リハーサル中にもたくさんの観衆が集まり、夜の帳が下り音楽会が始まると、会場の高揚感はさらに高まっていく。8月の音楽会では、アーティストの力強い歌声が響くなか月の光が海を照らし、会場は感動の空気に包みこまれた。
2019年の月光音楽祭の最後の2日間は、中秋の名月の時期に開催される。この時期に台東旅行に出かける方は、ぜひ足を運んでみて欲しい。
2019台湾東海岸大地芸術祭
月光・海音楽会9月開催日
9月14日(土)―潮騒後浪
9月15日(日)―潮騒無盡
バザール :16:00-21:00
月光音楽会:18:00-21:00
入場無料
交通情報など、その他詳細はこちら(日本語)
www.teclandart.tw/ja/2019jconcert/
2020 台湾東海岸大地芸術祭 へ!
来年の第6回「2020年台湾東海岸大地芸術祭」は、6月から9月の下記の日程で開催される。来年も、さらに美しく力強いパフォーマンスとともに、アーティストたちが東海岸に帰ってくる。今年参加できなかった方も、来年はぜひ、東海岸で熱い夏を過ごそう!
2020年月光・海音楽会開催日
6月21日(日)
7月 5日(日)
7月 6日(月)
8月 4日(火)
8月 5日(水)
9月 4日(金)
9月 5日(土)
台湾東海岸大地芸術祭(日本語)
www.teclandart.tw/ja/home-jp/
東部海岸国家風景区(日本語)
www.eastcoast-nsa.gov.tw/ja
※掲載情報は取材時のものであり、現在の情報とは異なる場合があります。