台北酒場　旅先で、ちょっと一杯

台北酒場　旅先で、ちょっと一杯

企画構成／高田雅子　文／高田雅子　写真／陳正國・張晉瑞・陳柏瑋

 

台北酒場

旅先で、ちょっと一杯

旅の途中、ちょっと一杯飲みながら、美味しいものを食べたいと思ったら、街角の酒場を訪ねてみたい。台湾式居酒屋「熱炒」、隠れ家風のレトロな店、庶民的なガチョウ肉の店など、個性豊かな店の台湾らしい料理と美味い酒で、ほろ酔いナイトを満喫しよう！

※20歳未満の飲酒は法律で禁止されています。

 

土角厝懐舊小吃店

1950～60年代の雰囲気に満ち溢れた台湾式居酒屋。中庭の壁は古い映画館の入口風で、店内には駄菓子屋や学校の教室などを再現したスペースもあり、店全体がまるで映画のセットのよう。料理も本格的で、豚バラ肉を炭火で塩焼きにした「炭烤鹹豬肉」、イカと卵黄の塩漬けの炒め物「金沙軟絲」、大ぶりのエビの塩焼き「烤大蝦」、水蓮菜の炒め物「樹子炒水蓮」など、ビールに合うメニューも多彩だ。値段も手ごろなため、近隣の大学の学生も多く訪れる。仲間とビール片手にワイワイ楽しく飲もう！

台北市文山區三福街2-1號
02-2933-9699
17:00-24:00
予約可
facebook.com/tuquecuo
MRT景美駅から徒歩4分
※ローストチキンは1時間前までに要予約

 

 

弎樓 Third floor

古民家を改造した独特の雰囲気が魅力のレストラン・バー。怪しげな佇まいの入口をくぐると、中は1950年代の民家のリビングのような客席になっており、さらに奥には路地裏と見間違う吹きぬけの不思議な空間が広がっている。

料理はモダンにアレンジした台湾料理が中心で、お酒に合う濃い目の味付けのものが多い。ほとんどのテーブルに運ばれる「東坡肉」は分厚い豚の角煮をフライにした重量感のある一品。

「弎樓小炒」は押し豆腐と豚肉、豚の血ともち米を固めた「豬血糕」、ピーマンの炒め物。「宮保雞丁」は鶏肉とカシューナッツのピリ辛炒め。

「金沙絲瓜」はヘチマとアヒルの黄身の塩漬けの炒め物。エビチップスに皮蛋豆腐をのせて食べる「皮蛋蝦餅」は、サクサクした食感が楽しい。料理のお供にはキノコの炊き込みご飯「菇飯」を。

カクテルは、テキーラにトマトや鉄観音茶をあわせた「烏梅番茄」、ジンにレモンバームとローゼルを加えた「香蜂洛神」、ジンと普洱茶に蜂蜜などをあわせた「蜂蜜普洱」など、台湾らしい魅力的なラインナップだ。

台北市松山區延吉街9-5號
02-2579-6805
18:00-02:00、金曜・土曜18:00-03:00、月曜定休
サービス料：10％、予約をおすすめ
facebook.com/thirdfloor5
MRT台北小巨蛋駅から徒歩8分

 

 

渣男Taiwan Bistro 古亭四渣

台湾風醤油煮込み「滷味」を中心に、台湾の庶民的な料理をアレンジした料理と豊富なアルコール類をそろえる居酒屋。「渣男（クズ）」というユニークな店名は、店のスローガン「成功した男は、人生のある段階では、みんな徹底的なクズだった」に由来する。都会で懸命に生きる愛すべき「クズ」たちが、滷味をつまんで飲みながら楽しく語り合い、リラックスできる場所が「渣男」だ。

看板メニューの「滷味」の盛り合わせをはじめ、牛のスジ、スネ、ハチノスの煮込み「牛三寶」、豚の血ともち米を固めて焼き上げてピーナッツ粉をふりかけた「脆皮豬血糕」、もち米の腸詰と台湾ソーセージを合わせた「大腸包小腸」などは必ず頼みたい逸品。

台北市中正區和平西路一段62號
02-2365-3353
17:30-01:30
ミニマムチャージ：1人ドリンク1杯、席利用：2時間、予約可
instagram.com/zhanan_taiwan_bistro
MRT古亭駅から徒歩4分

 

 

林美如海鮮熱炒

東区の繁華街にほど近い市民大通は飲み屋の激戦区。髪にカーラーをまいたオバちゃんが描かれた看板が目印の「林美如海鮮熱炒」は台湾式居酒屋「熱炒」の店だ。店に入ると生きた魚介類が泳ぐ水槽と鮮魚が並ぶカウンターに出迎えられる。台湾レトロ風の店内は明るい雰囲気で居心地がいい。

人気の揚げ魚の甘酢あんかけ「糖醋鮮魚」、エビとヘチマとアヒルの黄身の炒め物「金沙蝦球」、カシューナッツとイカのピリ辛炒め「宮保軟絲」、水蓮菜の炒め物「樹子水蓮」などの料理もアルコールの種類もバラエティーに富んでおり、その日の気分で色々な料理とお酒を組み合わせられる。

台北市中山區八德路二段300巷80號
02-2776-1669
17:00-01:00
サービス料：10％、予約可
facebook.com/ot27761669
MRT忠孝復興駅から徒歩6分

 

 

酒菜市場

店の中央にカウンターが鎮座するレトロな店内は、日本の小料理屋のような雰囲気。アルコール類はオリジナルカクテル、ビール、日本酒などが揃う。イチ押しカクテルは、日本酒と桂花蜜（キンモクセイの蜂蜜漬け）を合わせた「劉林桂花」と、杏仁にオレンジが香る「杏仁茶」。

席に着いたら、まずは小魚フライのキャラメルソースがけ「焦糖蜜汁丁香與起司」をつまみつつ料理を選ぼう。人気メニューの「滷味牛三寶」は、牛のスジ、スネ、ハチノスの醤油煮込み。「紅燒肉佐桂花蜜」は、豚バラ肉の紅麹漬けのから揚げにサラダが添えてあり、ソース代わりの桂花蜜が爽やかな味わい。

「鴨胸佐甜椒桔醬」はしっとりとしたピンク色の鴨肉に粘りのあるツルムラサキを添え、金柑だれと甘い唐辛子だれを合わせたソースをかけた一品で、金柑の酸味と鴨肉のうまみが絶妙なマリアージュを見せる。締めには肉そぼろ麺「肉燥蔥油意麵」がおすすめ。

台北市中山區中山北路二段77巷25-1號
02-2581-7579
17:30-24:00、金曜・土曜17:30-01:00
ミニマムチャージ：1人ドリンク1杯、サービス料：10％、予約可
instagram.com/jioutsai_market
MRT雙連駅から徒歩6分
※日本語メニューあり

 

 

阿城鵝肉

1990年創業のガチョウ料理専門店。看板メニューの「煙燻鵝肉」は、燻製の香ばしさをまとった柔らかなガチョウ肉のうまみが堪能できる逸品。ガチョウ油をかけたご飯「鵝油拌飯」は、ガチョウ肉をのせて食べると最高に美味い。

「韭菜鵝腸」はガチョウの腸とニラ、モヤシの炒め物。淡白で癖のない味で、クラゲのような弾力のある食感が面白い。「麻辣血」はガチョウの血を豆腐状に固め、麻辣だしで煮込んだ料理。エリンギ入りの台湾ソーセージ「杏鮑菇香腸」もビールに合う。

明るく広い店舗はひとりでも入りやすく、旅行者も気軽に地元民に混じって「ガチョウ料理と台湾ビールで一杯」が楽しめる。

吉林本店
台北市中山區吉林路105號（テイクアウト専門）
11:30-21:00

吉林二店
台北市中山區吉林路162號（イートイン）
0930-105-668
11:30-21:00
席利用：90分、予約可
 tinyurl.com/5n6p46s2
MRT行天宮駅から徒歩6分

 

 

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台北酒場 マップ

 

 

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