頂鮮担仔麺台北101店
頂鮮担仔麺台北101店
百万ドルの夜景と極上の海鮮
夕陽が沈み、窓外には艶やかな300万都市の夜景が広がる。窓の内側ではやがて芳ばしい香りが贅を尽くした空間を満たすだろう。
ここは台湾最高層、台北101ビルの86階に位置する「頂鮮担仔麺」。産地直送の台湾食材を和風・欧風に調理し、内外のゲストに味覚の異体験を提供しているシーフードレストランだ。
目次
庶民の味から世界の味へ
60年の歴史を誇る「頂鮮担仔麺」は、その名の通り地方色豊かな台湾庶民の味が出発点。究極の料理ときめ細やかなサービスを追求するなかで、名実ともに台湾最高級の海鮮レストランとしての地位を不動のものにした。頂鮮担仔麺が掲げる食のコンセプトはすでに世界に名声を広めている。
2011 年、頂鮮担仔麺は「頂鮮担仔麺台北101店」として台北101 ビル86階に進出を果たし、グループが長年培った調理とサービスの粋を注ぎ込み、台北盆地の眺望をバックに贅を極めた食の祭典を世界から訪れるツーリストに披露している。気高くそびえる台北101ビルの雄姿がこの食のブランドを象徴しているかのように、開幕以来、政財界の要人たち御用達の店として愛用されてきた。
鮮度と食材へのこだわり
レストランの総顧問を務める林炳章シェフは台湾フランス料理界の第一人者。地場の食材と海鮮を使った欧風料理を得意とし、崇高なスピリッツのもとに台湾料理の世界を革新させたといわれる。それでも食の基本は鮮度だという。こだわりの食材に手間をかけて味覚の粋を引き出す食の魔術師だ。
おすすめはやはり店の看板メニュー「台南担仔麺」。台北華西街時代から60年に及ぶ伝統の味をいまも受け継ぎ、肉は三つの部位を合わせて煮込み、脂身と赤身の味をバランスよく活かす。だしのベースはエビの殻。手打ちの麺を加えて香り高く仕上げるのがこつ。
「蝦巻佐蟹肉薄餅」は、豚の網脂でエビ、クワイなどを包んだもの。具は甘く爽やかな味に、皮は高温、低温で揚げてサックリとした軽い食感に仕上げている。
「龍胆麻油盅」は澎湖湾ですくすく育った、ゼラチン質が豊富で身がしまったタマカイを使う。まろやかな風味のだしはタマカイの骨をベースに台南西港産有機ごま油を加える。
創意は無限に
厳選した海鮮を使った創作料理の世界は無限に広がる。前菜「膠原蛋白鮭魚卵」は、臭みを除いたタマカイの鱗を二日間煮込んで作ったコラーゲンのゼリーをカクテルグラスに盛り、グリーンのキャビアと呼ばれるハマベブドウ、赤いイクラ、白い特製ヨーグルトソースをかけたもの。見た目のみならず、歯ごたえと口にふわりと広がる甘みも嬉しい。
和風ソースで味付けした「煙燻鮑魚」はさらに食欲をそそる。厳選した新鮮なアワビは弾力があり、桜でいぶして表面に香をつけているので、見た目も香も味も芳醇。
「蟹肉焗烤白菜胆」は、上質のカニの身、カニみそ、日本直輸入の3A 級ホタテ、白菜にホワイトソースをかけてオーブンで焼く。絹のようにしっとりとしたコクのあるミルク味のソース、海鮮のやわらかさ、白菜の食感が魅力。
最後に忘れてはならないのが、日本のイタリアンの鉄人河上昌実の創作による「龍蝦佐花椰菜泥」。海鮮だしの中に台湾東海岸産のイセエビを入れ、おろしカリフラワーを合わせて作ったふんわりソフトな茶わん蒸しは、なめらかで口当たりがよく、外観、香、味の三拍子が揃っている。
頂鮮擔仔麺 台北101店
台北市信義区信義路5 段7 号 ( 台北101 ビル) 86 階
+886-2-8101-8686
www.facebook.com/DXtsm/
※掲載情報は取材時のものであり、現在の情報とは異なる場合があります。