敦安 コミュニティ ~大都会の裏通りを歩く~
企画構成/鍾昀彤 文/鍾昀彤・劉宛昀 写真/宋育玫・視野創異行銷
「敦安コミュニティ」は台北でもっとも繁華な東区商圈や台北101ビルを擁する信義商圈に接し、敦化南路一段・仁愛路四段・安和路一段により囲まれた一角である。交通至便な都会の中心にありながら、どこか優美で長閑な雰囲気が漂う。
住宅街も含む敦安地区には、個性的なショップや呑み食い処が続々進駐し、近年は海外からのツーリストも少なくない。今回は郷土色豊かなショップ、ヘルシー志向のレストラン、精緻なスイーツストアなどを、のんびりと巡ってみたい。
MRT淡水信義線・大安駅、信義安和駅、MRT文湖線科技大楼駅、六張犁駅などで下車し、徒歩で各スポットへ。
目次
SHOPPING
有肉succulent & gift
2015年に植物を愛する三人の友人が創立した台湾最大のサボテンギフトのお店。多彩な多肉植物とともに盆栽デザイナーが創作したユニークな器物が手に入る。
店内の多肉植物は二百種以上、三十個以上の多様なデザインブランドとコラボすることで素敵なギフトの世界が展開している。ラッピング・配送サービスのほか、デザイナー自身によるDIY教室やカフェ Coffee Sindを併設。生命力に包まれた店内での一杯も格別。お持ち帰りしたいお気に入りの逸品にも出会えるかもしれない。
+886-2-2701-7257
11:00-21:00
クレジットカード: 一千元以上可、DIY: 要ネット予約
succuland.com.tw
The TOWN CRIER
2014年創業、台湾ではまだ珍しい生活雑貨ブティック。オーナーのLukeとPaoyaは、実用かつデザイン感覚にあふれた商品を見つけ出し提供することで、人々にライフレボリューションを呼びかけている。
米国マサチューセッツSTEELE CANVAS BASKETの籠、オーストリアRIESSのキッチン用品、スウェーデンIRIS HANTVERKのブラシなど欧米のデザインブランドと提携し、台湾伝統の生活用品に新しい生命を吹き込んでいる。オーナーは一つひとつの商品の背景にひそむ物語と暮らしに取り入れるアイデアを告げてくれる。
台北市大安区四維路76巷7号1階
+886-2-2707-0020
14:00-21:00 、火曜定休
クレジットカード:可
www.facebook.com/theTOWNCRIERstore/
PEKOE食品雑貨鋪
新しい暮らし方を発信している作家の葉怡蘭が創設した食品雑貨店。紅茶のベーシックな等級を示す「Orange Pekoe(オレンジペコ)」に由来する店名からも、そのこだわりが感じられる。店内には世界各地および台湾ブランドの厳選商品が陳列されている。
調味料、茶葉からキッチン雑貨までその種類は多彩。なかにはフランスChristine Ferber製の手作りジャムや台湾の名産品「阿里山高山烏龍茶」、オリジナルデザインの復古調食器など、ギフトに最適の希少品が勢ぞろい。一つひとつの商品との出会いが無限の想像と感動を生みそうだ。
台北市大安区敦化南路一段295巷7号
+886-2-2700-2602
11:00-19:30 、第一・第三月曜定休
クレジットカード:可
https://www.pekoe.com.tw/
礼拝文具房
五人のデザイナーが創立した文具店で、欧米や日本の老舗ブランドの逸品が勢ぞろい。「PALOMINO BLACKWING」は外型がおしゃれで、蝋を含んだ芯の書き心地は地球史上最高の鉛筆といわれる。そのほかイタリア製アーモンド成分の糊やオリジナルデザインのシャープペンシルなど、宝物のような文具のほか、シンプルなクリップからオーダーメイドの高級品まで多彩な文具が一堂に会する。
+886-2-2739-1080
火曜-土曜12:00-21:00、日曜12:00-19:00
クレジットカード:可
facebook.com/ToolsToLiveby
古道具
オーナーのJimはもともと自身が蒐集した中古の道具をネットで販売していたが、好評に励まされて実店舗の開店に踏み切ったという。皮革製品や鉄器・茶器など本来の色合いや質感を残すことで時代を感じさせる工夫がうれしい。
+886-2-8732-5321
12:00-20:00
クレジットカード:可
https://www.facebook.com/delicateantique/
EATING
PICO PICO Restaurant & Bar
ペルー料理のビストロがFusionスタイルにバージョンアップ。ヘルシーな食材を厳選し、伝統の飲食スタイルを一変させる料理の多様化を目指している。来店したらまず「Pisco Sour」をオーダーしたい。カクテルの一種で、ペルー原産のブドウ果汁を原料とした蒸留酒「ピスコ」をベースにライムとハッカを配した爽やかな口当たり。前菜におすすめなのは、自家製の「炙り焼きMerguez」。マトンとポークをミックスしたソーセージで、サラダやダイコンの酢漬けといただく。アフターファイブのちょっと一杯に最適のお店だ。
台北市大安区安和路一段102巷28号+886-2-2755-1161
日曜-木曜18:00-0:00、金曜・土曜18:00-1:00
クレジットカード:可/予約:可/サービス料:10%
www.facebook.com/Pico-Pico-790504517643241/
肉大人Mr.Meat 肉舖火鍋
路地裏にひそむこだわりの鍋屋さん。内装はシンプルなインダストリアル風で、開放的なキッチンやガラスケースに収められた食材が都会っ子たちの人気を集める。鍋のメニューは酸白菜鍋・酸番茄(トマト)鍋・泡椒麻辣(激辛)鍋の三種。酸白菜鍋は台南産の酸白菜を四時間煮込む。おすすめは「スペイン産イベリコ豚」。ナッツの風味としっかりした歯ごたえがスープの酸味にぴったり。霜降りの「ハンガリー産のマンガリッツァ豚」も店自慢の逸品だ。
+886-2- 2703-5522
12:00-14:30、18:00-22:00、火曜定休
クレジットカード:可/予約:可/ミニマムチャージ:一人一鍋/サービス料:10%
www.facebook.com/mrmeathotpot
Trio三重奏
「台湾カクテル界のゴッドファザー」と呼ばれる王霊安が開設したパブ。三重奏とはCocktail、Wine、Foodを指すという。名物は、台湾産のフルーツを使用したカクテルの数々。オードブルも豊富で、お気に入りの音楽とともに美酒美食に酔いたい。
台北市敦化南路二段63巷54弄12号+886-2-2703-8706
月曜-土曜18:00-00:00
クレジットカード:可/予約:可
www.facebook.com/williamsworks
SWEETS
Yu Chocolatier 畬室
シェフの鄭畬軒は10年前からチョコレート作りをはじめ、フランスでスイーツの修行を積んだ。2015年に台湾でオリジナルブランド「畬室」を立ち上げ、チョコレートを核に、地元食材を生かした多様な欧風スイーツを開発している。
なかでもおすすめは、世界チョコレートコンクール(International Chocolate Awards, ICA)で入賞したチョコレート菓子「畬(ユイ)」。多年研究を重ねた代表作で、層をなすチョコの風味がファンを引き付ける。「一翦梅」は2年漬けた台湾産青梅を原料にした甘酸っぱさが魅力。「雪莉桂圓」は宜蘭産のカバランシェリーカスクウイスキーと嘉義産のスモーク竜眼がコラボ。モンブランケーキ「嵯峨」はラム酒と栗の香りが見事にマッチ。ブラックチョコケーキ「Shibusa」は三種のチョコレートとガナッシュ、そして滑らかなムースが層をなす新感覚スイーツだ。
台北市大安区仁愛路四段112巷3弄10号+886-2-2701-0792
12:00-20:00 、水曜定休
クレジットカード: 可/ミニマムチャージ: NT$200/お食事時間: 90分以内/予約: 予約をお勧め
www.yuchocolatier.com
Quelques Pâtisseries某某甜點
某某甜點は玄関から食事のスペースまで、原木、石材、植栽、そしてドライフラワーで見事にアレンジされている。降り注ぐ陽光と白壁の対比も清々しい。パティシエのEstherは菓子作りに従事して十年余。フランスの五つ星クラスのホテルなどで修業を積み、二年前に夢を実現させた。店内には、台湾茶に旬のフルーツを組み合わせたチャレンジ精神あふれるスイーツの傑作が並ぶ。
看板の「南島美人」はトロピカルな雰囲気。夏には台湾産アップルマンゴーとパッションフルーツのフィリングにココナッツミルクのムースを配する。他の季節には東方美人茶のフィリングにグレープフルーツのムースを合わせる。「芝麻布列斯特」はゴマ風味のクリームを挟んだシュークリームにサブレブルトンを組み合わせたスイーツのシンフォニー。「大溪地香草聖多諾黑」はパイ生地をベースにカラメルとハーブ風味のクリームを配したフランス伝統の銘菓だ。
+886-2-2755-4097
13:00-19:00、月曜・火曜定休
ミニマムチャージ: ドリンク一杯/サービス料: 無/予約: 不可
www.facebook.com/QuelquesP
Jamling café
三人の日本人が共同経営するパンケーキの店。厚みのある特製パンケーキに旬のフルーツを配し、オリジナルソースを添える。味覚とともに視覚でも楽しめるメニューがそろう。
台北市安和路一段127巷29弄15号+886-2-2701-2030
月曜-金曜12:00-21:00土曜・日曜10:00-20:00
ミニマムチャージ:ドリンク一杯/サービス料: 10%/予約:可
www.facebook.com/jamlingcafe
珠寶盒
安和路を歩いていると、思わず目をとめてしまうフランス風のカフェ。ガラスケースのなかには自慢のスイーツが宝石箱のよう整列している。半露天のエリアにテーブルが並び、欧風スイーツで優雅に午後のひとときを過ごせそうだ。
台北市安和路二段209巷10号+886-2-27239-6777
10:00-20:00、毎月最終月曜定休
ミニマムチャージ:ドリンク一杯/予約:可
boitedebijou.com.tw
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※掲載情報は取材時のものであり、現在の情報とは異なる場合があります。