日勝生加賀屋 100年の歴史と文化の交わり

日勝生加賀屋

100年の歴史と文化の交わり

石川県能登半島で明治39年に創業し、「プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」の総合第1位を連続36年獲得してきた加賀屋は、日本人にとって憧れの旅館。日勝生加賀屋は、台湾の日勝生グループと加賀屋の提携により、台湾で最も名高い北投温泉街に設立された。この辺りはかつて、台湾に初めてできた温泉旅館「天狗庵」があった場所。1896年に日本人平田原吾氏が天狗庵を設立したことが契機となり、北投と台湾の温泉文化が発展し始めた。加賀屋が初の海外進出先として北投を選んだのは、こうした歴史があるためだ。

北投温泉地熱谷

INTRODUCTION

日本加賀屋の三大要素を継承

日勝生加賀屋はMRT新北投駅や多数の観光名所に近接する。敷地面積は約400坪、建物は日本の伝統的な「数寄屋造り」。館内には全90の客室、レストラン、ラウンジ、バー、SPA、土産物店などがある。

日勝生加賀屋は、日本の加賀屋を代表する三つの要素「建物・サービス・料理」を継承。建物はすべて加賀屋専属の建築家・山本勝昭氏の設計と町田真吾氏の指導のもとに建設され、優雅かつ奥ゆかしい和の美しさが全館を彩っている。

加賀屋

サービス面では、客室係が親近感溢れる細やかなサービスと自宅同様の心地よさを提供する。料理は日本の「旬」の恵みを大切にした食を原則としており、ゲストはバラエティ豊かな会席料理を堪能できる。

館内がバランスよく穏やかな雰囲気に満ちているのは、木目が均一な米松をふんだんに取り入れ、やわらかな面取りを細部まで丁寧に施すなど、多くの場所に自然素材を使用しているから。建物内部の吹き抜けは、各フロアが交差しながら最上階の16階まで伸びている。また、特別に日本から美術品850点を取り寄せ、上質な伝統芸術をとおして細やかな和のもてなしの心と感動を伝えている。

HOT SPRING & SPA

日勝生加賀屋本館大浴場

4階の大浴場は「遠山の湯」と「望月の湯」の二つ。白硫黄泉に浸かりながら正面の緑あふれる風景を眺めることができ、最高の癒しを得られる。男湯と女場は日替わりで、ミストサウナとドライサウナもあり、完全にリラックスできる。

日勝生加賀屋本館大浴場

個人風呂

本館5階の個人風呂は全17室。静かで趣があり、浴槽は陶器、檜、大理石から選べる。

ｔhe spa by SOCIÉ

本館5階のSPAは日本のソシエグループのエステサロン「ｔhe spa by SOCIÉ」。様々なコースで体と心を癒し、エネルギーを回復することができる。

ｔhe spa by SOCIÉ

別館新秀閣大浴場

本館から徒歩1分の別館「新秀閣」の青硫黄泉大浴場も、日勝生加賀屋の大きな特色の一つ。青硫黄泉は日本の玉川温泉と同じ泉質で、「ラジウム温泉」とも呼ばれる。北投の青硫黄泉は、温度約50-75℃、PH 1-2の酸性泉。日本の科学界、医学界による長期にわたる実験と研究の結果、皮膚病、内臓疾患、神経痛、高血圧、糖尿病、痛風、筋肉痛、免疫力強化に効果があることも分かっている。そのため「聖なる癒しの湯」と呼ばれ、温泉ファンがこぞって訪れる貴重な泉質だ。日本の玉川温泉を体験するなら半年先に予約しなければならないが、北投ならいつでも体験できるのもうれしい。

別館新秀閣大浴場

RESTAURANT

四季の饗宴

天翔

3階の日本料理「天翔」では、総料理長が台湾や日本から季節の厳選素材を仕入れ、能登の伝統的な調理法を用いた正統派日本料理を提供している。暖簾をくぐると、窓側に施された一面のガラス窓から自然あふれる北投公園の景色を一望できる。松の木材を組んだ円弧状の天井は、交差構造と曲線により空間の壮麗さを際立たせている。中央は和柄ガラス付き木製パーテーションで区切った席で、このほかに友人との会食や企業の接待に最適な個室も五つある。