康青龍 文芸小路のレトロ風情

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康青龍 文芸小路のレトロ風情

企画構成/鍾昀彤 文/鍾昀彤・劉宛昀 写真/宋育玫

康青龍

 

康青龍

文芸小路を散策し レトロ風情に浸る

「康青龍(カンチンロン)」とは台北市内の人気の観光エリア、永康街・青田街・龍泉街を総称する呼び名。北は東門市場から南は台湾大学まで、東は大安森林公園から西は中正紀念堂まで、東門や台湾師範大学を含めた範囲を指す。この辺りは戦前、日本人が多く住んだところで、今も多くの日本家屋が残る一角。どこか古風な街並みに魅せられ、多くのアーティストが続々進出し、個性的なショップやカフェを開いている。午後のひと時をゆったりと過ごし、台北ならではの路地裏風情に触れてみたい。

康青龍

 MRT 東門駅下車後徒歩で各スポットへ

 

 

個性派台湾料理を味わう

鉄支涮火鍋 TIGI Hot Pot

路地裏に潜む一見バーのような火鍋屋。それぞれ異なる業界出身の四人のオーナーが店を立ち上げ、内装にもメニューにも専門分野を生かしたオリジナリティを遺憾なく発揮している。黒板塀を思わせる外観と赤レンガの取り合わせが印象的。日中は陽光がさんさんと差し込み、夜は淡い照明が都会のムードを引き立てる。

おすすめは「鉄支海陸豪華セット」。定番スープの「大紅袍麻辣湯」は漢方の香料や薬材を炒めてブイヨンを加え、八時間煮込む。濃厚な味と香りのスープは、ピリ辛感だが飲み干せる美味しさ。「紐西蘭嫩肩小羔羊」はニュージーランド産の柔らかいラム肉。オリジナルのスパイシーソース、スペイン産スモークソルト、柚子ソースが肉の味を引き立てる。「澎湖野生明王蝦」は歯ごたえのあるエビ。野菜は台湾各地の農家直送の有機野菜。白米は宜蘭県五結産の優勝米。サンザシ・ローゼル・烏梅をミックスしたドリンク「山楂洛神烏梅飲」は口直しに最適。

「鉄支海陸豪華セット」

「鉄支海陸豪華セット」は新鮮な山海の幸をたっぷり味わえる

鉄支涮火鍋 TIGI Hot Pot
鉄支涮火鍋 TIGI Hot Pot
台北市大安区和平東路一段141 巷6-1 号
+886-2-2391-1798
11:30-14:30、17:30-22:30
カード: 可/サービス料: 10%/ミニマムチャージ: セットNT$580 より/予約: 可

 

大隠酒食

2006 年の開店以来、店を訪れる客が絶えない永康街(ヨンカンジェ) の台湾料理の代表店。台中出身の主人が、台湾のお袋の味を伝えたいと創業した。小ぶりの店内はレトロ感いっぱい。主人の温かなもてなしが自宅で食事をしているような雰囲気を作り出す。平日のランチセット「豆豉牡蠣」は、白いご飯が進む濃厚な豆豉醤を使ったカキの炒め物。「柚醋魚皮」は柚子の酸味と魚皮の組み合わせがビールにぴったり。「鹹魚蒸肉餅」はあっさりした干魚と豚ひき肉の蒸し物。

大隠酒食

友人とシェアしていろいろ食べてみたい

落ち着ける店内

落ち着ける店内

いただきます!

いただきます!

趣ある懐かしい雰囲気

趣ある懐かしい雰囲気

笑顔が素敵なご主人

笑顔が素敵なご主人

台北市大安区永康街65 号
+886-2-2343-2275
平日17:00-23:45週末11:30-14:00、17:00-23:45
カード: 可/サービス料: 無/ミニマムチャージ: 無/予約: 可

 

喫飯食堂

台湾料理専門店。入り口のバーカウンターには、廚房でその日に使用する新鮮食材が並んでいる。外国人ツーリスト向けに英語と日本のメニューも用意。料理は、家庭料理から海鮮料理までそろう。看板メニューの「芋巻」は、タロイモのペーストと千切りを包んだ揚げ物で、サクサクとふわふわの食感が絶妙。一番人気の「煎猪肝」は、卵白・醤油・米酒・胡椒で漬け込んだ豚レバーソテーで、ご飯をついついお代わりしてしまう一品。「鹹蛋花椰菜」は塩漬けアヒルの卵ソースをブロッコリーにかけていただくもので、鮮やかな色の取り合わせが楽しい。

喫飯食堂

家庭料理から海鮮料理までその日の気分で選んで

喫飯食堂

日本語メニューもあるので安心

台北市大安区永康街8 巷5 号
+886-2-2322-2632
11:30-14:00、17:00-21:00
現金のみ/サービス料: 無/ミニマムチャージ: 一人NT$200/予約:可(8 人以上)

 

 

雅な空間で茶の香を楽しむ

青田茶館

青田茶館

かつて青田街( チンテンジェ) 一帯には台北帝国大学の官舎が立ち並んでいた。1940 年に建設されたヒノキ・スギ造りの「青田茶館」もその中の一軒。帝大教授・庄司萬太郎の住まいだったが、戦後は台湾大学教授の宿舎となった。利用されなくなってから二十年近く放置されていたが2011 年「敦煌画廊」がリノベーションし画廊カフェとして再生させた。老木が心地よい陰をつくるギャラリーは、台湾の名画や美術の展示にふさわしい。

古民家と美術品が溶け合う空間

古民家と美術品が溶け合う空間

静かに心豊かな時間が過ごせる

静かに心豊かな時間が過ごせる

最高の空間で提供される台湾茶も選りすぐりの逸品。おすすめは、数々の受賞歴を誇る南投県鹿谷の凍頂茶と苗栗県九華山の東方美人茶。また中国産の「雲南古樹茶」は樹齢二百年以上の古木から一枚一枚手摘みした茶葉。濃厚で深みのある味わいは通をうならせる。お茶請けには「緑豆糕(緑豆らくがん)」か「南棗核桃糕(ナツメとクルミのキャラメル)」を。静かに絵を鑑賞しながら銘茶とともに極上の午後を過ごしたい。

えりすぐりの台湾茶がそろう

えりすぐりの台湾茶がそろう

奥:緑豆糕、手前:南棗核桃糕

奥:緑豆糕、手前:南棗核桃糕

台北市大安区青田街8 巷12 号
+886-2-2396-3100
10:00-18:00
カード: 可/サービス料: 無/ミニマムチャージ: 無/予約: 可
www.facebook.com/aota812teahouse

 

青田七六

青田七六

この一帯は官製の住宅街ではなく、往時の教授たちが共同で開発した団地だった。青田七六の日本家屋は、帝大の足立仁教授が建て、戦後は台湾大学の馬廷英教授が入居した。現在は台北市市定古蹟に指定され、カフェやレストランとして再利用されている。周辺ではこの地区の歴史を訪ねるツアーも随時開催されている。

青田七六

和洋折衷スタイルの日本家屋

建物は、日本家屋をベースにしながら応接間・食堂・書斎などに西洋建築の長所を取り入れた和洋折衷の建築様式。付近の散策に疲れたら、ぜひここに立ち寄りアフタヌーンティーセットでひと休みしたい。厚いガナッシュに覆われた「クラシックチョ
コケーキ」は85%ベルギー・ビタースイートチョコレート使用。「紅茶パイナップルダックワーズ」は日月潭紅茶入りの油脂不使用の生地で台湾産パインジャムをサンド。こくのあるダッチコーヒーやさっぱり風味のティードリンクもおすすめ。

青田七六

左:ダックワーズ、右:チョコケーキ、右奥:ダッチコーヒー

青田七六

以前住んでいた教授の面影が感じられる室内

台北市大安区青田街7 巷6 号
+886-2-2391-6676
11:30-21:00、毎月第一月曜定休
カード: 可/サービス料: 10%/ミニマムチャージ: NT$150/予約: 可
qingtian76.tw

 

串門子茶館 Stop By T ea House

串門子茶館 Stop By T ea House

地下室「曲水流觴」

若い頃から茶の愛好家だったオーナー夫妻が開いた茶芸館。喫茶文化の伝統を守りつつ、現代のトレンドを取り入れている。店内には流行の音楽が流れ、シンプルかつ明るい雰囲気。選りすぐりの茶器からは、夫妻のこだわりが感じられる。茶会に貸し出される地下室「曲水流觴」には、東晋時代の「蘭亭」に着想を得て、床に清水が流れる溝をしつらえた。昔の文人たちが川の流れに盃を浮かべながら詩を吟じた情景を再現している。一番人気の茶は、金萱・烏龍・東方美人をブレンドした冷茶「青春三泉」。水餃子、まぜ麺、または手作りスイーツとあわせて味わいたい。

串門子茶館

串門子茶館
串門子茶館
台北市大安区麗水街13 巷9 号
+886-2-2356-3767
13:00-21:00
カード: 可/サービス料: 無/ミニマムチャージ: NT$160 ドリンク一杯/予約: 可
www.facebook.com/stopbyteahouse

 

 

カフェ・レストランでひと休み

参柒象 37 elephant

参柒象 37 elephant

コーヒーを愛する店長と、十数年ホテルで経験を積んだパティシェが経営する今川焼き専門店。「参柒」は住所標示の「37」に由来する。今川焼きには商標の「象」の焼印が押されている。セミオープンタイプのカウンター席では職人の技を見ることができ、ソファー席では友人たちとの歓談をゆったり楽しむことができる。

参柒象 37 elephant

今川焼きは台湾の街角でよく見られるおやつの一つ。生地はどの店も似通っているが、こちらの皮はやや薄くかりっとしている。やはり看板商品は小豆餡。別々に作ったつぶ餡とこし餡を合わせるため、深みのある食感が楽しめる。そのほか、切り干し大根入り、チーズ・ポテト入りなどの餡もそろう。ハンドドリップコーヒー、台湾茶、パイヤミルクなどのドリンク類も多彩。

参柒象 37 elephant

奥から時計回り:チーズ・ポテト、小豆、切り干し大根

参柒象 37 elephant
参柒象 37 elephant
台北市大安区永康街37 巷2-3 号
+886-2-2343-5252
月曜- 木曜11:30-20:30、金曜- 日曜10:30-21:30
カード: 可/ミニマムチャージ: NT$120予約: 可

 

五方食藏 Take Five

五方食藏 Take Five

「Take Five」は有名パティスリー「珠宝盒」が、2014 年に立ち上げたブランド。長年欧米を旅してきたオーナーは、ショーケースに色とりどりの料理が並ぶデリカテッセンに憧れ、台湾での開店を決意した。店内では無国籍料理、スイーツ、搾りたてのフレッシュジュースが味わえる。販売しているデリの料理や新鮮野菜、イタリアのバルサミコ酢、三星シェフが作るソースなどの食材を使って自宅で料理することもできる。ピクニックのお供にもおすすめ。

五方食藏 Take Five
五方食藏 Take Five

五方食藏 Take Five

台北市大安区青田街6 巷15 号
+886-2-2395-9388
11:00-21:00 (LO20:30)
カード: 可/サービス料: 無/ミニマムチャージ: 無/予約: 可
facebook.com/Take5delitw
 休日の混雑時の食事2 時間まで

 

 

自分だけのお気に入りを探して

繭裹子

繭裹子

世界フェアトレード機関(WFTO) 認証生産チーム製造の商品が並ぶ

店内の商品は、インテリア雑貨、ファッション小物、食品にいたるまで、異国情調たっぷり。これらはすべて世界フェアトレード機関(WFTO)認証の生産チームが製造したもの。オーナーはフェアトレードの理念に共鳴し「繭裹子」を創業した。環境にやさしく、伝統の技を守り、弱い立場にある生産者をサポートできるビジネスを目指している。

繭裹子
繭裹子

繭裹子 永康店
台北市大安区永康街2 巷3 号1 階
+886-2-2395-6991
12:30-21:30
www.twine.com.tw

 

台湾伍中行

台湾伍中行

1945 年に創業した「台湾伍中行」の前身は、1900 年に日本人の西村武士郎氏が台湾の主要都市に開いた茶葉や高級食材の専門店「西村商社」。戦後、西村氏の日本帰国に伴い各店舗を台湾人支店長らに譲渡。社名を「台湾伍中行」に改めた。主要商品である20-80 年もののヴィンテージ茶葉がコレクター垂涎の的となっている。

台湾伍中行

ヴィンテージ茶葉はコレクター垂涎の的

台湾伍中行
台湾伍中行
台北市大安区潮州街109 号
+886-2-2392-6388
12:30-20:30、日曜定休
www.wuchunghang.com

 

 

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