新営 ・ 柳営 ～台湾鉄道 途中下車の旅～
企画構成／鍾昀彤 文／高田雅子 写真／宋育玫
のんびりした空気が流れる南部の街を旅しよう
目次
新営駅
近代産業発展の足跡をたどる旅
日本時代は製糖業で隆盛を極め、かつて台南第二の街にも数えられた柳営。近代産業の発展を支えてきた工場や鉄道の跡に、歴史の中で奮闘してきた人々の息吹が感じられる。
新営製糖工場・鉄道文化園区
鉄道文化園区では、サトウキビや製品を輸送するために敷設された台湾糖業鉄道（五分車）の車両や施設をほぼ完全な形で保存している。休日には、観光列車で農村風景が広がる全長約5キロの体験乗車が楽しめる。
役目を終えた各車体も展示されている
五分車乗り場
客車
名物アイスもおすすめ！
お好みの味をどうぞ
+881-6-632-4570
土曜・日曜・祝日9:00-16:00（五分車の運行は1 時間に1 本、計8 本）
大人NT$100、身長115cm 以上150cm 未満・12 歳未満の児童NT$50、
身長115cm 未満・6 歳未満の児童無料
新営駅から徒歩約15 分、タクシー約5 分
www.facebook.com/tscrail
糖福印刷創意館
前身は、1954年に台湾糖業内の文書を印刷するために設立された「糖福印刷所」。活字鋳造機、校正機、印刷機など、活版印刷にかかわる貴重な文物を、全台湾で最も完全に保存している活版印刷の博物館だ。なかでも、数万点の活字が並ぶ活字棚は必見。大小さまざまな活字の精巧なつくりを間近に目にすることができる。
美しく精巧な活字
圧巻の規模の活字棚
貴重な機器も多数
ビジターセンター
活版印刷博物館
+881-6-632-9562
9:00-12:00、13:00-17:00、水曜定休
活版印刷展示館定時ガイド9:20、10:20、11:20、13:20、14:20、15:20、16:20
大人ひとりNT$100、チケットはNT$50の商品券として使用可（ガイド含む）
五分車のチケット持参で大人ひとりNT$50（商品券なし）
www.tangfu.url.tw
活版印刷博物館は定時ガイド参加者のみ入館可。
参加希望者は定時にビジターセンターに集合。
遅れると次の回まで入場不可なので注意しよう。
陳記鱔魚麺
昼時は行列が絶えない人気店。鱔魚（タウナギ）の焼きそばは台湾南部の代表的な美食のひとつ。コリコリした食感のタウナギと香ばしい麺、甘めのソースが絶品のB級グルメだ。
手前：焼きそば、奥：焼きビーフン
麺無しのタウナギ炒めもあり
10:30-18:30、無休
糖福印刷創意館から徒歩約8 分
柳営駅
小さな駅の、小さな旅
柳営は、「乳郷」の名を持つ台湾全国で二番目に大きな酪農地区。「人よりも牛が多い」といわれる小さな街の小さな駅に降り立って、のんびり小さな旅にでかけてみよう。
柳営駅ホーム
ホームの上に小さな駅舎が建てられた簡易駅。中国風の瓦ぶき屋根のホームが素朴で可愛らしい。駅前には乳牛の像が置かれており、酪農の里らしくのどかな雰囲気が漂う。
可愛らしい瓦ぶき屋根のホーム
のんびりした小さな駅
牛の親子のオブジェ
徳元埤オランダ村
水辺に建つ赤い風車は、本物のオランダ製。牧場風の園内には、小さな橋や船着場など変化のある風景が広がる。毎年10月の風車祭りの時期は、約7000本もの風車（かざぐるま）が園内を彩り、華やかな雰囲気に包まれる。
赤い風車はオランダ村のシンボル
風車祭りの時期はカラフルな風車（風車）が園内を彩る
大きな木靴の置物
屋外終日開放
入園無料
柳営駅より大台南バス黄3 線でバス停「徳元埤」下車
nnct.vrworld.com.tw/hollandvillage.php
一足のばして行きたい観光スポット
新営駅から北に一駅、台南市の最北端後壁駅。良質な米を産出する米の里としても知られる後壁。美しい田園に囲まれた老街で美味しいお米を味わったり、農村でアートを楽しんだり。優しい時間に、心もほっこり。
新営 ・ 柳営 途中下車マップ
※掲載情報は取材時のものであり、現在の情報とは異なる場合があります。
