「 台北好店 」コロナ後の台湾風味生活指南

写真/甦活創意管理顧問公司・各店舗提供

コロナ後の台湾風味生活指南

 

コロナ後の台湾風味生活指南

コロナ後の生活をどう過ごそう? 老舗ブランドのウスターソース風味の黒酢「烏醋」やとろみ醤油「醤油膏」は自炊のトレンドに追いつくのに役立つし、台湾ベーグル「鹹光餅」や桃まんじゅう「寿餅」などの昔ながらのお菓子は午後のティータイムに新しい色どりを添えてくれるだろう。100年の歴史を持つ老舗や、レトロな台湾料理店、洋食店など、2021年度の「台北造起來」に選出された13軒の特色ある商店は、どこよりも台湾風味に満ちた生活を私たちに教えてくれる。「台北好店」といっしょに、次の台北旅行の準備を始めよう!

 

 

老舗の生活と想像力

十字軒

伝統菓子のレトロなティータイム

1930年創業の「十字軒」は伝統を守り、伝統行事の風習に基づいた台湾の伝統菓子を作っている。小麦粉をこねて作った生地で小豆餡を包んだ桃まんじゅう「寿桃」と卵黄の塩漬けを包んだ肉まん「蛋黃肉包」は必ず買いたい昔ながらの味だ。サクサクの「酥餅」をミルクに浸して、台湾ベーグル「鹹光餅」にジャムを塗れば、レトロなティータイムがモダンに早変わり!

十字軒

台北市大同区延平北路2段68号
02-2558-0989

 

泉発蜂蜜|酣覓蒔

365日分の「花の雫」を凝縮した美顔法

100年の歴史を持つ養蜂場「泉発」は、多彩な蜂蜜関連商品を通して身体の内と外をケアする極上の体験を創造している。蜂蜜とローヤルゼリーの栄養成分は、スキンケア製品やメイク製品にも配合されている。独自の非加熱製法の純度100%のロイヤルゼリーと花粉、そしてロイヤルゼリーエッセンスをベースにしたスキンケア用品は、台湾の大地からの贈り物だ。

泉発蜂蜜|酣覓蒔

台北市大安区忠孝東路3段196号
02-2711-6797

 

林三益

顔面に描き出す浪漫薫る詩

「林三益筆墨専家」は100年の歴史を数える筆・墨・硯・紙の「文房四宝」を扱う文具ブランド。長年蓄積してきた筆の材料に対する知識と筆づくりの伝統技術を生かし、書道用品からメイクアップ用品を開発。最高の触感とメイク効果を併せ持つメイクブラシのブランド「LSY林三益」を立ち上げた。故宮博物院とタイアップした毛筆セットや、台湾の画家・楊莉莉氏が描いた可愛らしい子供の絵「胖娃娃」をデザインした染付陶磁器がモチーフのメイクブラシセットが、日常生活に古典浪漫を添えてくれる。

林三益

台北市大同区重慶北路2段58号
02-2556-6433

 

松山茗茶

松風に抱かれるような一杯の茶

オーナーは、南投県松柏坑の茶山の茶農家から茶葉商人に発展してきた茶人一族の出身。一家は台湾茶の歴史とともに、4代にわたり茶葉を煎り続けてきた。4代目も伝統製法を守り、鹿谷鳳凰山の凍頂烏龍茶、日月潭に自生する古木の茶葉を使った紅茶などを作っている。

松山茗茶

台北市松山区長春路422号
02-2507-9165

 

 

舌の上のレトロな旅

梁記嘉義鶏肉飯

美味と郷愁があふれでる味わい

台北の鶏肉飯の人気店。長い年月と熟練の技で煮込まれた秘伝の煮汁に、毎日鶏がらスープを継ぎ足して作る特製たれを、柔らかな鶏肉の細切りをのせたご飯にかける「鶏肉飯」は、台北で暮らす嘉義人を慰めてくれる故郷の味。半熟の目玉焼きをそえるスタイルは、常連客が必ず注文する「台湾式親子丼」だ。お箸で黄身を割ると、美味と郷愁が一気にあふれだす。

梁記嘉義鶏肉飯

台北市中山区松江路90巷19号
02-2563-4671

 

巧婦超市

主婦と主夫のサポーター

台湾の小吃が懐かしいと思った時には、自作にチャレンジしてるのはいかがだろうか。歴史ある萬華地区で60年の歴史をもつスーパー「巧婦超市」は、雑貨屋としてスタートした。日光ブランドのキュウリの漬物の缶詰や、双美人ブランドのとろみ醤油など、店で取り扱う台湾ブランドの調味料は、多くの老舗食堂の味の秘訣となっている。豚肉のそぼろご飯「肉燥飯」、ビーフン「米粉」、キュウリの漬物入りチキンスープ「瓜仔鶏湯」――。懐かしい台湾の小吃を自炊で味わおう!

巧婦超市

台北市萬華区西昌街143、145号
02-2361-3489

 

台北御珍

古の宮廷の雅な味

美しい中華菓子は最高のお茶うけ。「台北御珍」の看板商品「緑豆黄」は、中国の宮廷菓子にルーツを持ち、2000年の総統就任祝賀パーティーのスイーツにも選ばれた逸品。なめらかでしっとりした舌触りで、緑豆のやさしい香りが口の中に広がる。抹茶、紅茶、烏龍茶など、どのお茶の風味も緑豆黄の甘い香りにぴったりだ。

台北御珍

台北市中山区長春路199号
02-2518-0162

 

同心圓水晶紅豆餅

台北東区の暖かで甘い香り

台北東区の街を歩いていて、温かいミルクの香りを含んだ空気を感じたら、それは20年変わららない「同心圓」の「生きた看板」だ。創業者は伝統的な生地を改良し、一滴の水も加えず台湾国産フレッシュミルクのみを使用して、外側がサクッと香ばしく、中がもちもちした大判焼「紅豆餅」を生み出した。人気のきっかけとなったのは、小豆餡を包んだ葛餅を挟んだ「水晶餅」。東区の大判焼の物語はここから始まった。大判焼は全11種類。甘味系から食事系まで、多彩な味がそろう。

同心圓水晶紅豆餅

台北市大安区復興南路1段66号
02-2775-7406

 

 

洋食に見る職人の魅力

ISM 主義甜時

和風洋菓子と台湾フルーツのハーモニー

店の看板商品である「ダックワーズ」は、福岡県のフランス菓子の名店「16区」のオーナーシェフ三嶋隆夫氏が考案し、これにより三嶋氏が平成27年度に黄綬褒章を受章したことで知られる日本オリジナルの焼き菓子。その「16区」で修業したパティシエの小松真次郎氏がチェロ奏者の陳世霖氏と共同で開いたのが「ISM」だ。店内には台湾のゴールデンパイナップルをあわせたダックワーズをはじめ、埔里の有機栽培のバラ、復興郷のモモなどの台湾の農産物を組み合わせた和風洋菓子が並ぶ。台湾の大地の風味をまとった創作スイーツは、どれも喝采を送らずにいられない素晴らしい出来栄えだ。

ISM 主義甜時

台北市士林区天母東路8巷21之2号
02-2874-7989

 

Quelques Pâtisseries 某某。甜點

いつかどこかで。スイーツの記憶

スイーツを学ぶためにフランスに渡る台湾人は年々増加し、ある種のトレンドになっている。数あるフランス帰りのシェフが開いたフランス菓子店の中で、とくに注目を集めているのが「某某。甜點」だ。看板商品は、プチシューを積み上げたサントノーレ「聖多諾黒」。なかでもオーナーシェフのLai氏が作る数字やアルファベットをかたどったオリジナルのサントノーレが人気を博している。その人だけのケーキは、唯一無二の思い出に捧げる贈り物だ。

Quelques Pâtisseries 某某。甜點

台北市大安区安和路1段102巷23号
02-2755-4097

 

Charles’ Kitchen察爾斯廚房

卵から始まる美味しい1日

卵は簡単な食材だが、それをどのように調理するかが難しい。料理の魂であるソースの調整は、料理人の腕の見せ所だ。ブランチ専門店「察爾斯廚房」では、料理の職人でありたいと願うシェフが、主食からトッピング、サイドミール、ソースにいたるまで、すべてを自ら考案したレシピで作っている。一番人気のエッグベネディクト、スクランブルエッグ・ビーフバーガー、イタリアのままのボロネーゼスパゲッティ――。卵から、美味しい1日を始めよう!

Charles' Kitchen察爾斯廚房

台北市北投区行義路136号
02-2872-1556

 

Hi Sugar嗨糖日式可麗餅

生活を応援する花束をあなたに

バナナチョコレート、イチゴカスタード――。まるで花束のようなクレープは、見る人を虜にする美しさ。台湾の季節のフルーツ、プリン餅、ナッツフレークなどの豊富なトッピングと、店オリジナルの低糖レシピの組み合わせは、最高に癒されるオフィスのアフタヌーンティーだ。一番上の広がった部分にミニカードを添えて、友達にプレゼントしよう!

Hi Sugar嗨糖日式可麗餅

台北市中山区南京西路12巷13弄7号
02-2511-8776

 

CURA PIZZA古樂餅舖

本格派ピザの燃える真心

古くは「加蚋」と呼ばれた南萬華の地に、本格的な窯焼きナポリピザが登場! 「CURA」のオーナーはイタリアで修業し、正統派のピザ製造技術を学んだ後に帰国、祖父の古民家を改装し店をオープンした。毎日自ら小麦粉をこね、天然酵母で22時間発酵させて作る生地を焼くのは、イタリアから取り寄せた百年の歴史を持つ老舗メーカーの石窯。友人や家族が久しぶりに集まる食事会には、心も身体も温めてくれる熱々のピザがぴったりだ。

CURA PIZZA古樂餅舖

台北市萬華区東園街68-9号
02-2339-5877
(※臨時休業中、2022年3月営業再開予定)

 

 

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