八斗子 ・ 海科館 ・ 基隆~台湾鉄道 途中下車の旅~

企画構成/朱佳雯 文/高田雅子 写真/宋育玫・視野創異行銷

八斗子

八斗子駅ホーム

 

深澳線

太平洋沿いを走る深澳線は長く廃線となっていたが、2014年に海科館の開幕とともに新たに海科館駅が開設され、2016年には八斗子駅が復活し、近年注目の新観光エリアとなっている。map-八斗子駅&海科館駅-1

 台湾鉄道 www.railway.gov.tw/jp

台北から基隆へは、基隆行き直通列車で終点下車。台北から八斗子、海科館へは、瑞芳で深澳線に乗換え。深澳線から基隆へは、まず瑞芳に戻り、台北行きの列車で八堵に向かい、八堵で基隆行きへ乗換え。

  路線バス

海科館から基隆へは、基隆市バス103系統が利用できる。海科館および瑞芳から基隆へは、基隆客運791(國家新城- 福隆)系統、基隆客運1051(国家新城- 八斗子- 瑞芳)系統、台湾好行龍宮尋宝東岸線などが利用できる。

 

 

八斗子駅

海と列車のある風景を楽しむ

八斗子 ・ 海科館 ・ 基隆~台湾鉄道 途中下車の旅~

「北台湾で最も美しい駅」と称される深澳線終着駅。ホームに降り立つと、目の前に青い海が広がり、吹き抜ける風も心地よい。隣の海科館駅までは、海沿いに歩いて約10分。天気がよければ、散策するのもおすすめ。無人駅のため、出入りはICカードを使用しよう。

 

 

 

海科館駅

海に寄りそい、海を学び、海と遊ぶ旅

国立海洋科技博物館(海科館)

国立海洋科技博物館(海科館)

 

国立海洋科技博物館(海科館)

日本時代アジア最大規模を誇った北部火力発電所跡地に建てられた、海がテーマの博物館。メインのテーマ館では、海洋生物、海洋科学、環境、産業など、様々な角度の展示が行われ、遊びながら楽しく海について学ぶことができる。IMAX 3Dマリンシアターでは、海がテーマの映画を迫力満点の3Dで楽しめる。八斗子の歴史や文化を紹介するエリア探索館では基隆名産の購入も可。敷地内には火力発電所の遺跡も一部残されている。

国立海洋科技博物館(海科館)

国立海洋科技博物館(海科館)

基隆市中正区北寧路367 号
平日 9:00-17:00(16:00 最終入場)、祝日 9:00-18:00(17:00 最終入場)、月曜休
テーマ館:大人NT$200、団体NT$160(20 名以上)、児童NT$140
海洋劇場:大人NT$120、団体NT$100(20 名以上)、児童NT$90
www.nmmst.gov.tw

 

潮境公園

八斗子の東側に位置する潮境公園は、美しく弧を描く海岸線から、遠く九份や基隆山を望むことができる人気のスポット。ユニークな芸術作品や、オウムガイ型の滑り台など、楽しい施設も多い。のんびり散策してみよう。

潮境公園

潮境公園

基隆市中正区北寧路369 巷(海科館より徒歩約10 分)

 

望幽谷

八斗子公園内の名所「望幽谷」の別名は「忘憂谷」。高台から眺める美しい緑の谷が人々の憂いを忘れさせることからこの名がついたという。春夏は深い緑色が、秋冬は枯れ草がV字の谷を覆い、神秘的な表情を見せる。

望幽谷

基隆市中正区北寧路そば

 

福清宮

清代より土地公を祀る歴史ある廟の意外な人気グッズは、玄関に張る伝統的なお札の言葉「闔家平安」と土地公をデザインしたオリジナルマスキングテープ。ポップで可愛いと、参拝に訪れる若者の人気を集めている。

福清宮

福清宮

基隆市中正区八斗街1 号
5:30-21:00

 

永茂商店 八斗子小巻醤

八斗子の海で獲れた新鮮な小型のイカを、醤油、にんにく、唐辛子などで調味した瓶詰めは、白いご飯のお供にぴったり。海科館区域探索館近くにある直営店「心干宝貝」で購入できる。

永茂商店 八斗子小巻醤

永茂商店 八斗子小巻醤

基隆市中正区北寧路311-5 号地下一階
10:00-19:00

 

碧砂漁港

人気のレジャー漁港。直売センターと飲食街の二棟が並び、飲食街では市場で購入した海鮮を持ち込んで調理してもらうことも可能。港では観光クルーズも楽しめ、リタイアした遠洋研究漁船「海功号」の展示も行われている。

碧砂漁港

基隆市中正区北寧路(海科館からは基隆市バス103 系統「碧砂漁港」下車)

 

 

基隆駅

港町で食い倒れ! 
ご当地グルメを食べつくそう!!

全国にその名を知られる廟口夜市以外にも、基隆には美味いものがあちこちに隠れている。名所を巡った後には、港町ならではのご当地グルメを探して、街を探検してみよう。

基隆駅

基隆駅新駅舎

map-基隆駅1

 

和平島

基隆港北端に位置する台湾本島と陸続きの島。茸のような岩や、四角い豆腐のような豆腐岩など、幻想的な地形景観は、海から吹き付ける北東季節風と波による海蝕が砂岩を削り作り出したもの。干潮時には海蝕台で海の生物と身近にふれあうこともできる。

和平島

基隆駅からは、基隆市バス101 系統または台湾好行龍宮尋宝東岸線「和平島公園」下車、徒歩5 分

 

基隆港

台湾第二の規模を誇る基隆港は、軍事、運輸、客運などの機能を兼ね備えた、北部の海の玄関口。海洋広場はウッドデッキが敷かれ、KEELUNG(基隆)の文字を頂く山や、停泊する大型船などが眺められる憩いのスポット。水面に明かりがきらめく夜景も美しい。

基隆港

 

許梓桑古厝

昭和六年(1931年)に建築された、地元の名士許梓桑の邸宅。大部分は崩れてしまっているが、中国閩南三合院建築と西洋建築が融合した優美なたたずまいは、今も健在である。

許梓桑古厝

基隆市仁愛区愛四路2 巷15 号

 

廟口夜市

奠濟宮のお膝元で24時間人々の胃袋を満足させている、B級グルメ天国。揚げたてに甘辛いタレをかけていただくさつまあげ(天婦羅)や、「趖」と呼ばれる平らな弾力のある米粉の麺を具沢山の海鮮スープとあわせた鼎邊趖など、必食の名物が多く、胃が1つしかないのが残念になる夜市だ。お腹をすかせて出かけよう。

廟口夜市

奠濟宮門前

一口吃天婦羅

一口吃天婦羅

百年呉家鼎邊趖

百年呉家鼎邊趖

百年呉家鼎邊趖
基隆市仁愛区仁三路(店舗番号27-2)
10:30-24:00

一口吃天婦羅
基隆市仁愛区仁三路(店舗番号4)
10:00-24:30

 

仁愛市場

仁愛市場の二階は隠れた美食の殿堂。人気すし店「桜握寿司」は昼のみの営業。厚めのネタに台湾のとろみのある甘めの醤油だれをかけて供される寿司を求める人で平日も混みあう。「黒面鯊魚煙阿玉」の看板メニューは茶葉で燻したサメ(鯊魚)などの魚の燻製だが、通のおすすめは、新鮮なサメの皮と白菜を煮込んだコラーゲンたっぷりのとろみスープ白菜魚皮羹だという。

仁愛市場

美味しいものがいっぱいの仁愛市場二階

黒面鯊魚煙阿玉

黒面鯊魚煙阿玉

桜握寿司

桜握寿司

黒面鯊魚煙阿玉
基隆市仁愛区愛三路21号2F A39
9:00–18:30、水曜休

桜握寿司
基隆市仁愛区愛三路21号2F A33
10:00-14:00、月曜/ 第二・第四日曜休

 

泉利米香

何十年も基隆っ子に愛され続けている、素朴で懐かしい味わいのおこし。ナッツ、黒米、海草、小魚、桜えび、黒糖、ココア、珈琲など、バリエーションも豊富。お土産には、ギフトボックス入りも。

泉利米香

基隆市信義区信二路219 号
9:00-22:00

 

Eddie’s cafe et tiramisu

ティラミスの美味しさが話題の、下町の小さな隠れ家カフェ。一見強面のマスターEddie氏は情熱のこだわり派。メニューはドリンクとスイーツのみで、食事メニューはない。厳選した珈琲豆を使い一杯ずつじっくり淹れる珈琲と、日替わりの自家製スイーツはどれも絶品。大人がゆったりと、静かな午後を過ごすのが似合う店だ。

Eddie's cafe et tiramisu

Eddie's cafe et tiramisu

基隆市仁愛区華四街25 号
13:00-19:00、水曜休

 

 

一足のばして行きたい観光スポット

瑞芳 ・ 雙渓

瑞芳

九份方面のバスや平渓線への乗換をする観光客で賑わう「瑞芳」。そして、かつて炭鉱業の発展と共に栄えた、山に囲まれた静かな田舎町「雙渓」。瑞芳で深澳線から宜蘭線に乗り換えて、次の途中下車の旅へ!

 

 

八斗子 ・ 海科館 ・ 基隆 途中下車の旅マップ

 

※掲載情報は取材時のものであり、現在の情報とは異なる場合があります。