奈良美智特別展 開幕!金瓜石日帰りアート旅にでかけよう!
文/高田雅子 写真/高田雅子・視野創異行銷
奈良美智特別展
「跟著朦朧潮濕的一天去金瓜石」開幕!
金瓜石日帰りアート旅にでかけよう!
6月28日、画家の奈良美智さんの台湾巡回展が北部・新北市金瓜石の台湾電力金水基地で開幕!
この展覧会は、「跟著朦朧潮濕的一天去旅行(Traveling with Hazy Humid Day)」のタイトルで、2023年から10年かけて台湾各地を巡回しており、これまでに高雄、澎湖、屏東をめぐり、今回の金瓜石で4か所目となる。金瓜石は日本時代に金と銅の産地として繁栄を極めた小さな町で、現在もあちこちに鉱山遺跡が残っている。町は海に面しており、眺望も素晴らしい。近隣の人気観光地・九份とあわせて、アートと眺望を楽しむ日帰り旅にでかけよう!
特別展「跟著朦朧潮湿的一天去金瓜石」
会期:2025年6月28日~9月28日
時間:10:00-18:00、月曜休館
会場:台電金水基地(新北市瑞芳區洞頂路361號)
公式FB:facebook.com/YOSHITOMONARAinTW
◆参観はオンラインによる事前予約制
第1期(6/28-7/15):https://reurl.cc/nm8ey1
第2期(7/16-7/31):https://reurl.cc/EV9EWk
※毎月16日の正午12:00に2期分の予約を解放
※会場は歴史的建築物のため、エレベーターやバリアフリー施設の設置無し
※当日空きがある場合は現地でキャンセル待ち入場の可能性あり
◆交通
①台湾鉄道瑞芳駅から
177瑞芳観光バス、市バス788、856、台湾好行バス・黄金福隆線で「水湳洞」または「茹川橋」で下車、徒歩7分
②台湾鉄道八斗子駅から
市バス791で「陰陽海」下車、徒歩約9分
③MRT府中駅・板橋駅・西門駅・北門駅から台湾好行バス965・九份金瓜石線で「金瓜石」下車、市バス891に乗り換え、「陰陽海」下車、徒歩約9分
※バス停から会場までの道には展覧会ポスターののぼりが沿道に設置されているので、のぼりをたどって進んでいこう。
【注意事項】
※予約時間の5分前までに受付を済ませること。指定時間内に予約者の受付がない場合は、現地のキャンセル待ちの来場者の入場となる
※各回の観賞時間は50分、30分毎に最大30名まで入場可能
※入館時にスマホまたはカメラ以外の荷物を預ける必要あり
※順路に沿って一方通行で見学すること
※展示物への接触禁止。
※写真撮影可。ただし、作品に接近しての撮影、ライト、フラッシュ、三脚、自撮り棒、ジンバル、その他撮影補助機材の使用禁止
※動画撮影禁止
※撮影した写真の印刷・出力・商業目的での使用禁止
※1階フロア以外での飲食・飲水は禁止
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目次
会場:台電金水基地
会場となる「台電金水基地」は、台湾電力が保有する古い建物をリノベーションした複合施設。館内には、台湾電力の倉庫に眠っていた資材がインテリアや家具などに再利用されており、レトロでありながらモダンで個性的な雰囲気が漂う。
展覧会のみどころ
今回の特別展の展示品の数は、台湾での巡回展で過去最高となった。奈良さんが2021年に台湾展のために制作した絵画「朦朧潮湿的一天(Hazy Humid Day)」をはじめ、デッサン、陶器作品、写真などに加え、今年新たに制作された絵画6点とドローイング13点が展示されている。
1階受付でカメラ・スマホ以外の荷物を預けて2階に上がると、最初のコーナーは台湾の若手芸術家4人のグループ展。立体造形の作品や絵画作品など、個性豊かな作品が並ぶ。
奥に進むと、フロア反対側の階段わきから奈良さんの作品展示が始まる。最初に出迎えてくれるのは、展覧会名になっている大型絵画「朦朧潮湿的一天(Hazy Humid Day)」だ。
3階と4階は各個室に絵画や写真作品が展示されている。廃墟のような趣のある部屋と白やピンクなどのペンキで塗られた壁が思いのほか作品の魅力を引き立てている。
窓からのぞく十三層遺跡や海の景色もまた、金瓜石ならではの旅情を作品に添えている。
4階に置かれている陶器作品は、正面と背面の異なる絵柄を、周囲をまわって鑑賞できるようになっている。
最後に1階に戻ってくると、受付向かいのカフェに出る。奈良さんの描く女の子をプリントした紙カップで供されるドリンクのほか、女の子の形の人形焼きなど、本展覧会の特別メニューも用意されている。
また、受付奥のグッズコーナーでは、奈良作品をデザインしたオリジナルグッズが並ぶ。台湾の市場でよく見かける袋に奈良作品の女の子をプリントした台湾オリジナルグッズなども魅力的。
奈良作品の世界と金瓜石の風景のなかに浸れる、いまだけの展覧会を、あなたもぜひ体感してみてほしい。
会場周辺スポット
会場となる海辺の小さな町・金瓜石水湳洞は美しい風景が魅力。ぜひ展覧会参観の前後に周辺スポットも散策してみよう。
陰陽海
水湳洞駐車場の展望台前方に広がる「陰陽海」は、正式には「濂洞湾」という。金瓜石の山から流れてくる川の流れは鉱物を多く含んでおり、海水と混ざると金色に変化する。青い海の色と鮮やかなコントラストができる様子が陰陽太極図のようであることから「陰陽海」と呼ばれるようになった。全体像を俯瞰するなら、展覧会場そばの水湳洞展望台まで登るのがおすすめ。
水湳洞展望台
Add:新北市瑞芳區洞頂路124號
十三層遺址(水湳洞選煉廠)
山の斜面にたつ「水湳洞選煉廠」は、日本時代に建設された台湾鉱業株式会社の選鉱場だった建物。ポンペイの十三層遺跡を彷彿とさせることから、「十三層遺跡」の通称でも知られている。荒涼とした廃墟独特の美しさから観光名所になっている。水湳洞駐車場の展望台から建物全体がよく見える。
Add:新北市瑞芳區長仁路
※内部非公開
玫瑰山城柑仔店
民宿併設のレトロ古民家カフェ。テラス席からは、陰陽海と十三層遺跡が一望できる。美しい陰陽海の景色とともに手作りスイーツやドリンクが楽しめる、居心地のいいカフェだ。かわいい看板猫2匹にも会えるかも!
Add:新北市瑞芳區洞頂路155-1號
Open:11:00-20:00
Ticket:ミニマムチャージ1人ドリンク1品
ひと足のばして!
黄金瀑布
かつては鉱山だった金瓜石の山からは、黄鉄鉱と硫砒銅鉱の化学変化により、酸性鉱山廃水が流出している。このため、川床の地表に酸化鉄水酸化物の沈殿物が堆積し、赤身を帯びた黄金色の岩石の上を白糸のような水が流れる光景を眺められる。
Add:新北市瑞芳區金水公路
金瓜石勸濟堂
金瓜石の山を背に海を望む巨大な関聖帝君(関羽)像が目印の廟。関羽像の高さ10.5mの純銅製で、総重量は25tを越える。東南アジア最大の関羽像だ。
Add:新北市瑞芳區祈堂路53號
Open:5:00-21:00
※お手洗いあり
報時山歩道
バス停から歩道の入口まで徒歩3分と、金瓜石で最も短距離で、小さな子どもでも簡単にアクセスできる絶景スポット。歩道の突端にある展望台に立つと、陰陽海、十三層遺跡、金水公路、基隆山、無耳茶壺山など、金瓜石の有名スポットを見渡せる360度のパノラマビューを満喫できる。
Add:新北市瑞芳區祈堂路
黄金博物館
「黄金博物館」は黄金採掘がテーマの博物館。本館では、日本時代から戦後にかけての金瓜石の金鉱と銅鉱の歴史と文化を多彩な資料や採掘道具とともに紹介。2階に展示されている世界最大の220㎏を超える金塊も必見。また、敷地内には日本時代の木造宿舎や坑道跡も残っており、坑道体験や砂金採り体験などにも参加できる。
Add:新北市瑞芳區金光路8號
Open:9:30-17:00、土曜・日曜・祝日9:30-18:00
Ticket:NT$80
九份老街
かつてゴールドラッシュに沸いた小さな山の集落。現在はノスタルジックな雰囲気が人気の観光地だ。基山街の商店街では、魚のすり身団子入りのスープ「魚丸湯」や芋団子のかき氷「芋圓冰」などのご当地グルメの食べ歩きが楽しめる。
商店街を抜けると、山の斜面に階段が続く豎崎路に出る。沿道に赤い提灯が吊るされた階段は、夕方になるとより幻想的な雰囲気に包まれる。
Add:新北市瑞芳區基山街・豎崎路
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※掲載情報は取材時のものであり、現在の情報とは異なる場合があります。