台中フローラ世界博覧会 へ行こう!

文/劉宛昀 写真/陳正国

台中フローラ世界博覧会 へ行こう!

后里 馬場森林パーク

 

台中フローラ世界博覧会

2018年11月に開幕した「台中フローラ世界博覧会」(略称:台中花博)は、台湾では近年最大規模の国際博覧会であり、会期は4月下旬までと半年に及ぶ 。AIPH(国際園芸生産者協会)認証のA2/B1 級国際博覧会で、台中市北部の外埔(ワイプー)、后里(ホーリー)、豊原(フォンユエン)が会場となる。環境に優しい生産、自然生態の保護、文化的な生活をテーマに、台湾の花卉、農業、生態の多様な姿を展示する。同時に、生け花やガーデニングのコンクールも開催され、各国の代表が園芸の技を競うのも楽しみだ。外埔・后里・豊原は観光資源も豊富。あわせて周辺のスポットも巡りたい。

 

会期
2018 / 11 / 3 – 2019 / 4 / 24

参観時間
后里馬場森林会場:日曜―木曜09:00-19:00
豊原葫蘆墩公園 :金曜・土曜・連休09:00-21:00
外 埔 会 場 :毎日09:00-19:00

入場料金
大人NT$ 350 / 学生NT$ 250 / 優待NT$ 175 ( 6-12 歳・65 歳以上)
夜間NT$ 150 ( 16:00 以後入場) / 3 日チケットNT$ 650 ( 連続3 日入場可)
団体NT$ 250 ( 20 人以上)
6 歳以下は無料 / 豊原葫蘆墩公園は入園無料
 2018floraexpo.tw

会場間のアクセス
后里馬場森林会場:台湾鉄道后里駅下車後、徒歩で后里馬場森林エリアへ
豊原葫蘆墩会場 :台湾鉄道豊原駅下車後、徒歩で豊原葫蘆墩公園へ
外 埔 会 場 :台湾鉄道大甲駅下車後、92,212,213,215,811 バスで外埔エリアへ
・各エリア間は直通電動シャトルバスがつないでいる
・三つのエリア周辺にはiBike レンタルステーションがあり、クレジットカードでレンタル可。
 wa.i.youbike.com.tw/index

会場間のアクセス

 

 

后里

馬場森林パーク

后里馬場森林パークは今回の「花博」の主会場。敷地は30ヘクタールに達し、森林エリアと馬場エリアに分かれる。中間には天空の廊下「花馬道」が設置され、二つのエリアと后里駅を結んでおり、駅から出た観光客はそのまま歩いて后里会場に到達できる。

もともと「花博」は后里を唯一の会場に予定していた。ところが2014 年に保護動物の「石虎(ベンガルヤマネコ)」の棲息が確認されたことから、保護のために敷地が削減され、外埔・豊原二つの会場が加わることになった。こうした由来から、今回の「花博」は「石虎」がイメージマスコットを務めることになった。

石虎(ベンガルヤマネコ)

石虎(ベンガルヤマネコ)

 

森林エリア

広大な面積を誇る森林パーク。かつて軍の基地が置かれていたことから、うっそうとした樹木が茂っていた。往時の老木を保存しつつ、森の小道や花園を整備しており、屋内外に設置した作品を観賞できる。室内展示館にあたる「発現館」は「未来の森林」をコンセプトに、回収可能な塑材を使用したエコ建築となっている。

発現館

発現館

発現館

発現館

中央には現地の歴史を見守ってきた老木がたつ。円形の天井からは燦燦と陽光が射し込み、自然の息吹に満ちている。会場ではさまざまな装置や媒体を利用しながら、台中大甲渓の低海拔地帯から高海拔地帯までの生態系を紹介している。各国のガーデナーが熟練の技を競う国際庭園コンクールはこのスペースで開催される。森林パーク内にはビジターセンターが設置されているので、まず当会場を訪れて最新の参観情報をゲットしよう。日本語の音声ガイドも当センターでレンタルできる。

屋外アート「從天上掉下了一顆種子」

屋外アート「從天上掉下了一顆種子」

日本語(空から落ちてきた一粒の種)

日本語(空から落ちてきた一粒の種)

 

馬場エリア

后里の馬場は台湾でもとくに長い歴史を誇る。1912 年に完工後、公営の馬場として経営されてきたが、現在は観光客に開放され、乗馬・馬車・射的などのアクティビティを提供している。馬場には1938 年創建の2階建ての厩舎など歴史的建築が多く残り、博覧会期間中は世界各国から集められた駿馬の英姿を間近に見学できる。かつての馬場は馬術競技場にリニューアルされ、カザフスタンのパフォーマンスチームが見事な馬術を披露してくれる。

馬場

馬場

ゲート向かいに位置する「花舞館」は全会場で最大規模を誇る展示館で、館内では各種希少な蘭を展示しているほか、室内ガーデニングコンクールの会場ともなっている。展示館は上から見ると二つの円を組み合わせた「8」の字を表現。永遠の自然と生命を象徴しているという。

二つの展示空間はそれぞれ「コンクールフロア」と「オーキッドフロア」に分かれている。「コンクールフロア」は内外の華道家による大型の力作を展示している。「オーキッドフロア」は温室となっており、「蘭の花」がテーマ。台湾における蘭の起源、蝴蝶蘭の由来、「蘭花王国」と呼ばれる台湾での栽培史やバイオテクノロジーの発展を紹介している。

コンクールフロア

コンクールフロア

蘭の花のオブジェ「蘭海盛宴」

蘭の花のオブジェ「蘭海盛宴」

花時計「花之信約鐘」

 

 

外埔

外埔は台中を代表する農業地区で、ブドウ・ライチ・柑橘類・ドラゴンフルーツのほか、百合・蘭・火鶴(アンスリウム)などの花卉が栽培されている。外埔のワイナリーは2015 年に英国のワインコンクール(International Wine Challenge)で金メダルを受賞している。ぜひこの機会に外埔のワインを賞味したい。会場には「楽農館」と「智農館」が設置され、文化と技術という二つの角度から農業を考察できる。

「楽農館」は生態豊富な池に囲まれている。池畔に設置された歩道を進むと途中からくぼみに入る。両サイドのガラスを通して池の中の生態が直接観察できる趣向だ。水面に映る展示館の姿も美しく、日中、夜間、それぞれの趣きがある。館内では稲作・果実・キノコ類・茶葉と台湾を代表する4種の作物を背景に台湾の農村の暮らしや耕作発展の様子を展示・紹介している。「智農館」では農業へのハイテクの応用など栽培技術の未来が探訪できる。

楽農館

楽農館

田園綠牆

潅水施設に使用していた竹製の道具「籠仔篙」を再現

 

 

豊原

葫蘆墩公園

葫蘆墩公園内の軟埤仔渓沿岸にある五つの展示場は、いずれも台中ならではの花卉や植栽が融合した、自然に親しめる空間となっている。メイン展示館の「囍相逢館」は花・果実・穀物の加工品と豊原の餅菓子文化を組み合わせ、茶会やベーカリー教室を開催している。「竹跡館」は種子・竹林・中央山脈がコンセプトで、竹籠を編むようにパビリオンが設計されている。会場の豊原は清代からすでに台中市北部の行政・文化の中心として栄えた町。参観に合わせて200 年あまりの歴史をもつ媽祖廟「慈濟宮」や廟わきの「廟東夜市」、「台湾バルーン博物館」などの名所を訪ねたい。

竹跡館

竹跡館

葫蘆墩公園

 

 

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台中フローラ世界博覧会 & 台中市内散策3ルート

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