竹北 ・ 湖口 客家の集落に新しい風

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竹北 • 湖口 客家の集落に新しい風

文/張立宇 写真/張立宇・宋育玫

湖口老街

湖口老街

台三線LOGO

新竹県 「竹北・湖口」

数十年前まで新竹市「竹北」一帯は、一面に水田が広がっていた。この地に新竹サイエンスパークが出現すると、大量の人口が流入するとともに、高速鉄道新竹駅が竹北に設置されたことから、急速な変貌をみることになった。今では農村風景に代わり、高層ビルが林立し、道路も拡張された。

しかし市内の隅々には、まだ客家の伝統的集落が残り、一部が文化スペースなどにリニューアルされている。一方、湖口の商店街は、いまも昔の街並みがよく保存されていることから「老街」と呼ばれ、情緒のある佇まいが若者たちの人気を集めている。こうした客家の集落に吹く新しい風を追ってみよう。

竹北MAP

 高速鉄道新竹駅から快捷バス7 号で「新瓦屋」を下車後、徒歩あるいはタクシーで各スポットへ

 

湖口MAP

 台湾鉄道湖口駅から新竹バス5622 で「三元宮口」を下車後、徒歩あるいはタクシーで各スポットへ

 

台三線=ロマンチック街道とは?

日本に奥の細道があるように、台湾には台三線がある。台三線は俗に内山公路と呼ばれ、台北から屏東まで本島を南北に貫く総延長436.8キロに及ぶ街道。そのなかで「台三線客庄浪漫大道(客家の里ロマンチック街道)」は桃園平鎮から台中新社までの約150キロを指し、その間沿線には客家の集落が続く。

台三線

 

 

竹北市「新瓦屋」

高速鉄道新竹駅から徒歩約20 分。「新瓦屋」と呼ばれる一角はもともと純朴な客家の集落だった。1990 年に高速鉄道の建設にともない一帯が収用されたものの、その一部が文化スペース「新瓦屋客家文化保存区」として保存された。

園内では、多数のリノベーションされた老建築に、文化・飲食・食農関係の団体が入居している。花鼓主題館や鄧雨賢影音館、農協が経営する直売所など、いずれも地元の産業や文化にゆかりがあるスペースで、観光客も一度に地元の名物・食材を手に入れられる。

生態教育園では季節により稲作体験にもチャレンジできる。毎週土曜には新竹県内13 の町村から「好食・好物」が集まり、地産バザールが開催される。

竹北市「新瓦屋」

竹北市「新瓦屋」

新竹県竹北市文興路一段123 号
+886-3-658-0651

 

或者

書店・食堂・店舗が一体となった複合スペース。1 階は、食・農・土地・民族・文化をテーマにした書店で、大きく窓をとった親子読書エリアが設置されている。2 階は地元の農家直送の野菜を中心にした、健康・養生を謳うメニューがそろうレストラン。店舗では、文具のほかに醤油・桔醤(金柑ソース)・米粉など農家手作りの食品を販売。不定期で講座や映画会も開催している。

或者

或者

新竹県竹北市文興路一段123 号
+886-3-550-5069
10:30-21:00、第二火曜定休

 

緑禾塘‧ 翔頂珈琲

地元の農産品を販売する雑貨店で、「食農」教育を推進する交流広場にもなっている。地産の米や野菜・饅頭・各種調味料・豆類・麺類など、地元産の食材が勢ぞろいする。こだわりの品揃えが評価され、遠路買い出しに訪れる都会の家族連れも多い。予約すればランチのサービスもあり、併設のカフェテリアではコクのあるコーヒーが楽しめる。

緑禾塘‧ 翔頂珈琲

緑禾塘‧ 翔頂珈琲

新竹県竹北市文興路一段123-10 号
+886-3-668-3510
10:00-19:00、月曜定休

 

 

竹北市内のスポット

六家の古民家群

新瓦屋客家文化保存区と交通大学客家学院の中間に位置し、数軒の客家伝統の古民家が集まる。これらは清代に開墾に入った林家が所有していたもので、問礼堂・林家祠・忠孝堂・大夫第などと呼ばれ、それぞれの故事を伝えている。

竹北地方の客家の文化や歴史に触れる絶好のスポットだ。ただ歳月を経た建物が多く、補修中や予約が必要な場合があるので心づもりをしておきたい。

六家の古民家群

六家の古民家群

 

厚食集落

市内の中心部を走る街道沿いに位置し、外観は大邸宅にみえるが、内部は豆坊・油坊・発酵坊・烘焙坊(ベーカリー)・廚房・珈琲坊(カフェテラス)と6 軒の小店鋪に分かれている。店主はそれぞれ、職人の精神をモットーに担当の食材に責任を負っている。

彼らの店舗は、蛋白質・油脂・繊維・澱粉といった人類の一日に必要な栄養分を代表している。陽光と緑にあふれた小さな市場のようで、小さな農村のようでもある。自然と融合しながら、近隣が助け合って生きていた昔の暮らしぶりを偲ばせる。

厚食集落

厚食集落
厚食集落
新竹県竹北市光明六路東二段95-5 号
+886-3-550-6289
10:00-17:00、月曜・火曜定休

 

月讀

カフェを併設した間口の小さな書店からは、店主のこだわりが感じられる。店内の書籍は、人文系を中心にすべて店主が吟味したもの。一杯のコーヒーとともに読書談義を交わすのも楽しみの一つ。

月讀

月讀
月讀
新竹県竹北市成功十街105 号
+886-3-667-0921
13:00-21:00、月曜定休

 

 

湖口郷「湖口老街」

かつて「大窩口」とも呼ばれた湖口の古い商店街。鉄道の駅が設置されたのを契機に一時の繁栄をみたが、1929年に軌道の移転とともに衰微した。現在、老街は「老湖口」、新駅の周辺は「新湖口」と呼ばれている。

湖口老街の両端には、多様な民族が交錯した歴史の断面を象徴するかのように、キリスト教の天主堂と道教の三元宮がたつ。老街の赤煉瓦の建物はバロック風の風格を湛え、往時流行の趣きをよく伝えている。店舗は同じ間口で向かい合い、見上げると玄関正面に商号が刻まれている。

適度な長さと適度な人出が、老街の散策を心落ち着くものにしてくれる。観光客の多い週末のみ営業する店も多く、週末の老街は往時を思わせる賑わいを見せる。

湖口老街

湖口老街

 

天主堂

1966 年創建の教会。もとはイタリア人神父の布教の拠点だったが、信徒の減少とともに放置されていた。近年補修が施され、文物館として再スタートを切った。かたわらの宿舍や幼稚園は食堂やギャラリーにリノベーションされ、老街の一角に芸術的な彩りを添えている。

天主堂

新竹県湖口郷湖口老街108 号
+886-3-569-5963
10:00-17:00、火曜定休

 

三元宮

大正年間の1919 年の創建。三官大帝とともに観音・媽祖を祀る。湖口の信仰の中心であり、県の史跡に指定されている。往時の廟建築の風格を今に伝えている。

三元宮

新竹県湖口郷湖口老街278 号
+886-3-569-2667
10:00-17:00、火曜休館

 

湖南生態戦車公園

湖口は陸軍装甲兵学校の所在地。そのため老街周辺には退役戦車・装甲車が陳列され、一種湖口ならではの景観をなしている。老街からも遠くない湖南村には地元住民の手で戦車主題公園が設置されている。4 月から5 月にかけてアブラギリの花が咲き、憩いの空間となる。

湖南生態戦車公園

新竹県湖口郷鉄騎路1 号

 

豆之味豆腐坊

街の豆腐屋さん。遺伝子組み換え、化学肥料とは無縁の大豆を厳選し、製作工程でも、消泡剤・防腐剤・色素を使わず豆本来の美味を引き出そうとしている。豆花・豆乳・豆腐・豆乾・豆皮など多彩な商品が購入できるほか、予約すれば豆腐創作DIY 体験にもチャレンジできる。

豆之味豆腐坊

豆之味豆腐坊

新竹県湖口郷湖口老街226 号
+886-3-569-5605
10:00-18:00

 

新友飲食店

素朴な外観ながら、食事の時間になると行列ができる老舗のレストラン。梅干扣肉・薑絲大腸・客家小炒のほか珍しい紅糟鴨など、本場の客家料理を提供している。

薑絲大腸

薑絲大腸

梅干扣肉

梅干扣肉

新友飲食店

新竹県湖口郷湖口老街235 号
+886-3-569-2798
11:00-14:00、17:00-19:00

 

脚踏車芋泥

一見、普通の屋台に見えるが、知る人ぞ知る隠れた美食。しかも週末のみの開店。「脚踏車」は自転車、「芋泥」はタロイモペーストのこと。メニュ-は、熱々の「芋泥」とかき氷入りの「芋泥冰」の2 種。純天然・無香料・無色素が自慢。滑らかな舌触りと、のど越しの甘み。これぞ台湾庶民の味だ。

脚踏車芋泥

脚踏車芋泥

新竹県湖口郷湖口老街207 号
+886-3-569-6856
10:30-18:00、月曜- 金曜定休

 

 

竹北  ・  湖口  観光マップ

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