2020 脊梁山脈観光年 台湾でハイキング!
文/視野創異行銷 写真/視野創異行銷
2020 脊梁山脈観光年
台湾でハイキング!
2020年は台湾観光局が定める「脊梁山脈観光年」。ここ数年の健康志向の高まりもあって、山地の風景を楽しむハイキングが人気を集めている。都会から気軽にアクセスできるコースには、休日になると多くの行楽客が訪れる。天気のいい日は日常から離れて、心と身体をリフレッシュさせてくれる、山のハイキングに出かけよう!
目次
金瓜石報時山歩道
新北市 瑞芳
鉱山遺産と山海の絶景
海抜260mの「報時山」の名前は、日本時代に一定の間隔で鳴らされていた警報器に由来するという。「報時山展望台」まではバス停から「報時山歩道」を経由して徒歩約5分。短距離で歩きやく、手軽にアクセスできる絶景スポットだ。展望台に立つと、基隆山、無耳茶壺山、陰陽海、十三層遺跡、金水公路などの有名スポットが目の前に勢ぞろい。駐車場わきには鉱山の運搬に使用されていた軌道も残っている。秋のススキの季節は特に人気。
金瓜石報時山歩道
新北市瑞芳区金瓜石銅山里祈堂路
バス停から展望台まで徒歩約5分
MRT忠孝復興駅から1062バスで「勧済堂」下車
銀河洞越嶺歩道
新北市 新店
都会の近くの秘境
新北市新店の山中に位置する人気の自然歩道。「銀河洞」は、洞窟わきを空に向かって流れ落ちる滝の流れが銀河系の星々を思わせることから、滝を銀河瀑布、洞窟を銀河洞と呼ぶようになったという美しいところ。登山口からは、階段を15分ほど登ると到着できる。散策後は、近くの「青立方」へ。赤煉瓦造りの城壁風の建造物が印象的な庭園が、銀河洞とともにインスタ映えスポットとして注目を集めている遺跡風カフェでティータイムを楽しもう。
銀河洞越嶺歩道
新北市新店区銀河路
1.台北市猫空まで全長約2.5㎞、徒歩約1.5時間。時間と体力により、銀河洞またはカフェから引き返してもOK
2.バス停から登山口まで徒歩20分、登山口から銀河洞まで徒歩15-20分
※歩きやすく滑りにくい靴を着用しよう。登山口と銀河洞にお手洗いあり
青立方Greenery Cube Café
新北市新店区銀河路98号
+886-2-2217-8768
10:30-18:00
ミニマムチャージ:1人NT$120
www.facebook.com/greenery3
※時刻表などは新北市政府バス公式サイトを参照
routes.ntpc.com.tw/ntpcebus/Tw/Map?rid=16590&sec=1
樟樹歩道
台北市 猫空
台北の茶どころ
台北市南端の文山区に位置する「猫空」は、木柵鉄観音茶で知られる茶どころ。ロープウェイ猫空駅から始まる「樟樹歩道」は石畳敷きのため全体的に平坦で歩きやすい。沿道には穀物倉庫や牛車などが置かれており、伝統的な田園風景が広がる。終点の「樟山寺」は日本時代建設の仏寺。本堂わきにお茶のタンクが置いてあるのは「奉茶」という習慣で、参拝者はお茶を自由に飲むことができる。猫空散策の最後には、名物の茶葉料理もぜひ味わいたい。
樟樹歩道
ロープウェイ猫空駅から樟山寺まで約1.5㎞、徒歩約30分
樟山寺
台北市文山区老泉里老泉街45巷29号
※使用した茶器は必ず洗って元の場所に戻しておこう
春茶郷
台北市文山区指南路三段38巷30号
+886-2-2939-0559
11:00-20:00
海芋賞花歩道
台北市 陽明山
癒しのフラワーロード
陽明山竹子湖一帯は、「海芋(カラー)」の栽培で有名なところ。かつて湖だったくぼ地は春から初夏にかけて一面がカラーや紫陽花に彩られ、花見の観光客で賑わう。竹子湖バス停わきから始まる「海芋賞花歩道」は、全体に歩道が整備された平坦で歩きやすい花見コース。歩道に沿って流れる小川の水は透明で、群れをなして泳ぐ魚の姿を見ることができる。山のふもとまで続くカラーや紫陽花の花畑を眺めながら、のんびりゆったり歩いてみよう。
海芋賞花歩道
竹子湖バス停わきの礦渓沿い
徒歩約30-60分
高家繡球花田水尾第二園区
台北市北投区竹子湖路(海芋賞花歩道わき)
8:00-18:00(予約客は5:00から入場可)
1人NT$100(第一園区は要別途料金)
www.facebook.com/kao.Hydrangea
阿里山森林步道
嘉義県 阿里山
台湾有数のパワースポット
森林歩道の入口までは阿里山森林鉄道沼平駅から北へ徒歩5分ほど。深い森に足を踏み入れると、空を覆い隠すほど背の高い樹々が圧倒的な存在感で迫ってくる。沿路にはハート型に見える樹の「永結同心」や2代目神木の「香林神木」などの見どころが続く。森林歩道を下りきると、海抜2138mの神木駅に到着する。神木駅の見どころは神木駅・阿里山駅間の大カーブ。機関車と客車を同時にカメラに収められるシャッターチャンスをお見逃しなく!
阿里山森林步道
沼平駅から神木駅まで徒歩約40-60分(走行コースにより異なる)
阿里山国家森林遊楽区
嘉義県阿里山郷中正村59号
+886-5-267-9917(ビジターセンター)
24時間、年中無休
入山料NT$300
www.ali-nsa.net/ja/(日本語)
嘉義から阿里山まで
1.阿里山森林鉄道嘉義駅から奮起湖駅または十字路駅下車、台湾好行バス阿里山線に乗換え阿里山バスターミナル下車
2.台湾高速鉄道嘉義駅から台湾好行バス阿里山線で阿里山バスターミナル下車
阿里山林業鉄道と文化遺産管理処
afrch.forest.gov.tw/Ja(日本語)
台湾好行バス
www.taiwantrip.com.tw
草嶺古道
新北市・宜蘭県
太平洋を望む古道
もとは台湾原住民族が台北・宜蘭間の移動時に使用した山道の一部。手軽にハイキングを楽しむなら、台湾鉄道大里駅から新北市と宜蘭県の境界「埡口」までの往復2時間半のコースがおすすめ。山上の「埡口」に到着すると、眼下には陽光煌く太平洋が広がり、沖に浮かぶ亀山島の姿もくっきり。息をのむほどに美しい360度の大パノラマを一望できる。「埡口」から100mほど下ると清朝の官吏が建てた「虎字碑」があり、古道はそのまま福隆駅方面に続いていく。
草嶺古道
新北市貢寮区遠望坑から宜蘭県頭城鎮大里
全長8.5㎞、すべて踏破すると徒歩約5時間
古道客桟(虎字碑護管所)
8:00-17:00
※お手洗いあり
茂興懐旧歩道
宜蘭県 太平山
林業遺産の森
宜蘭県南西部の太平山は、昔は台湾三大林場にも挙げられるほど林業が盛んだったところ。かつて木材を運搬していた森林鉄道は、いまはトロッコ列車「蹦蹦車(ポンポン車)」として整備され、観光の目玉となっている。トロッコ列車終点の茂興駅は海抜1870m。駅周辺を一周する「茂興懐旧歩道」の沿道には、タイワンベニヒノキやタイワンヒノキなどの針葉樹の森が広がる。ゆっくり歩道を歩き、胸いっぱいにマイナスイオンを吸い込んで森林浴を楽しみたい。
太平山国家森林遊楽区
平日:NT$150、休日:NT$200
tps.forest.gov.tw(中国語・英語)
太平山駅(トロッコ列車乗り場)
+886-3-980-9812
7:00-17:00
大人NT$180、子供(3歳-12歳)NT$120
※トロッコ列車の区間は全長3㎞、所要時間は約20分
※乗車券は太平山駅からの往復券のみ
※時刻表・メンテナンス運休日などの詳細は公式サイトを参照(中国語・英語)
tps.forest.gov.tw/TPSWeb/wSite/ct?xItem=2969&ctNode=282&mp=1
茂興懐旧歩道
トロッコ列車茂興駅周辺
全長約900m、徒歩約60分
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