観音山歩道 タケノコの里でハイキング!

企画構成/高田雅子 文/高田雅子 写真/陳正国・季子弘

観音山歩道 タケノコの里でハイキング!

 

 

観音山歩道

タケノコの里でハイキング!

淡水河西岸に位置する観音山は海抜616m。山上からの眺望が美しい人気のハイキングスポットで、7本の自然歩道には日々多くの人がハイキングに訪れる。また鷲や鷹などの猛禽類が多く生息することから、バードウォッチングのスポットとしても知られている。今回は、初心者向けの牛港稜歩道、林梢歩道、福隆山歩道を歩き、名物のタケノコ料理をいただくハイキングに出かけてみよう。

観音山歩道 タケノコの里でハイキング!

 

 

9:30
MRT蘆洲駅を出発!

1日のスタートはMRT蘆洲駅から。橘20バスに乗って観音山へ出発!

MRT蘆洲駅

路線図・時刻表bit.ly/31YBmaB

 

 

9:50
観音山ビジターセンター・観音山猛禽展示館

観音山ビジターセンター・観音山猛禽展示館

橘20バスの終点は観音山ビジターセンター。豊富な観光・登山情報を提供する頼れる観音山の玄関口だ。センター前からは緑豊かな山々に囲まれた新北市の風景が一望できる。8月15日には観音山に生息する猛禽類がテーマの資料館「猛禽展示館」もオープンし、注目を集めている。

ビジターセンター

ビジターセンターの猛禽展示館では豊富な模型や資料を展示

ビジターセンターの猛禽展示館では豊富な模型や資料を展示

ビジターセンターの猛禽展示館では豊富な模型や資料を展示

新北市五股区凌雲路三段130号
02-2292-8888
10月-4月9:00-17:00、5月-9月9:00-18:00
MRT蘆洲駅から橘20バスで「観音山遊客中心」下車(約20分)

 

 

10:00
牛港稜歩道

賞鷹台から望む台湾海峡の絶景

賞鷹台から望む台湾海峡の絶景

観音山ビジターセンターを背に右側に進むと、「牛港稜歩道」の入口にでる。歩道のほとんどが石畳や階段になっているのでハイキング初心者も安心だ。前半のやや険しい傾斜を登りきると、最初の展望台「出火号」に到着する。

牛港稜歩道 観音山歩道

牛港稜歩道 観音山歩道

続く勾配の緩やかな道を進むと次の展望台「樹屋」が現れ、その先が終点の展望台「賞鷹台」だ。目の前には、淡水漁人碼頭から台北港、桃園空港方面まで続く圧巻の絶景が広がる。バードウォッチングスポットとしても有名で、春には鷹のウォッチングイベントも開催されている。

出火号から望む淡水河と新北市蘆洲方面 観音山歩道

出火号から望む淡水河と新北市蘆洲方面

樹屋

樹屋

牛港稜歩道
新北市五股区凌雲路
全長753m、往復徒歩約45-60分

 

 

11:00
Bo.Bo.Cafe 豹豹咖啡·森林館

Bo.Bo.Cafe 豹豹咖啡·森林館

観音山ビジターセンターに隣接する猫カフェ。店内は明るく広々としており、窓の外に広がる緑の風景も心地よい。看板猫は6匹のベンガル。平日には猫たちが店内を自由に歩きまわる可愛らしい姿をみることができる。

Bo.Bo.Cafe 豹豹咖啡·森林館

Bo.Bo.Cafe 豹豹咖啡·森林館

ドリンクのおすすめは、ベンガルの被毛をイメージしたヒョウ柄の黒糖カフェラテ。ワッフルやパスタなどの軽食も提供している。

Bo.Bo.Cafe 豹豹咖啡·森林館

新北市五股区凌雲路三段130号D棟
02-2292-3876
11:00-18:00、月曜定休
ミニマムチャージ:1人ドリンク1杯またはフード1品

 

 

12:00
林梢歩道

林梢歩道 観音山歩道

観音山ビジターセンターそばの生態園区から始まるハイキングコース。緑に囲まれた歩道はまるで緑のトンネル。木陰が多く、夏でも涼しく歩きやすい。

林梢歩道 観音山歩道

林梢歩道 観音山歩道

後半の途中に階段が1か所ある以外はすべて段差のない木道が整備されているので小さい子供も気軽に散策できる。毎年4月と10月ごろには、大空を旋回する猛禽類にであえることも。家族全員で一緒に楽しめる自然観察スポットだ。

林梢歩道

林梢歩道
新北市五股区凌雲路
全長800m、片道徒歩約15分

 

 

12:15
開山院・楞厳閣

林梢歩道の終点に佇むのが、本圓法師によって1925年に建てられた仏教施設の「開山院」だ。建物には観音山石が多く使われており、ドーム型の屋根やアーチ型の窓台など、大正時代に流行した日本式西洋建築の特徴がうかがえる。

開山院 観音山歩道

開山院

開山院

開山院に隣接する「楞厳閣」は凌雲禅寺の信徒のための修行場。同時代に建てられた開山院と似たスタイルの美しい中洋折衷様式建築となっている。

楞厳閣

楞厳閣

開山院
新北市五股区凌雲路三段116号
※寺の私有地のため内部参観不可

楞厳閣
新北市五股区凌雲路三段116号
※寺の私有地のため内部参観不可

 

 

12:45
凌雲禅寺・開山凌雲寺

楞厳閣から道路を下っていくと小さなロータリーがあり、左手の駐車場を抜けると、「凌雲禅寺」本殿に出る。凌雲禅寺の創建は1909年。現在の本殿は中洋折衷様式建築で、山の斜面にたつ建物が背後の火山地形と一体となるような圧巻の風景を生み出している。

凌雲禅寺 観音山歩道

凌雲禅寺

千手千眼観音菩薩

千手千眼観音菩薩

本殿に鎮座する千手千眼観音菩薩への参拝を済ませたら、本殿を背に建物左後方から「福隆山歩道」へ。石畳の歩道を10分ほど下ったところにある「開山凌雲寺」は、1739年創建の観音山で最も長い歴史を持つ寺。観音山石で造られた本殿が後方の凌雲禅寺と山を従えてたつ様子が非常に美しい古刹だ。

開山凌雲寺

開山凌雲寺

凌雲禅寺
新北市五股区凌雲路三段116号

開山凌雲寺
新北市五股区凌雲路三段57号
開山凌雲寺からMRT蘆洲駅に向かう場合は橘20バスまたは785バスを利用
※食事や散策前に必ずバス時刻表をチェックしよう

 

 

13:30
碧瑤山荘

碧瑤山荘

昼食は、凌雲寺わきから福隆山歩道を2分ほど下った「碧瑤山荘」へ。観音山名物の朝掘りタケノコと地鶏が目当ての人びとで平日も満席になる人気レストランだ。築100年を超える古民家を中心に、山の斜面に東屋や木造のテラス席が設けられ、夏も樹々を抜ける風が爽やか。

碧瑤山荘

碧瑤山荘

タケノコ料理の一番のおすすめは、シンプルにゆでたタケノコのサラダ「沙拉竹筍」。何もつけなくても自然な甘みがたっぷりで、いくらでも食べられそうな美味しさだ。醤油で甘辛く炒めた「三杯竹筍」は、白いご飯にとてもよく合う。豚肉と合わせたスープ「竹筍排骨湯」はタケノコのうまみを生かした優しい味わい。やわらかくジューシーな地鶏をゆでた「白斬鶏」も必ず注文したい。

碧瑤山荘

新北市五股区凌雲路三段112号
02-2291-1507
食事11:30–15:00、17:00–22:00(ラストオーダー20:30)、月曜定休
www.beyou99.com.tw
※タケノコの収穫期は毎年5月から10月ごろ

 

 

15:00
福隆山歩道

福隆山歩道

食後の運動に、引き続き碧瑤山荘から福隆山歩道を下っていこう。歩道は起伏も緩やかで舗装もあり歩きやすい。竹林や季節の花々を眺め、せせらぎの音を聴きながら歩いていると、20分ほどで歩道下方の起点である「山安宮」に到着する。

福隆山歩道 観音山歩道

廟からさらに2分ほど道路を下り、雑貨店前からバスで下山しよう。

山安宮は福隆山歩道の起終点

山安宮は福隆山歩道の起終点

観音山バス停から下山!

観音山バス停から下山!

福隆山歩道
新北市五股区凌雲路
全長1315m(山安宮わきから凌雲禅寺まで)、片道徒歩約50分

山安宮
新北市五股区凌雲路三段86号
※お手洗いあり

MRT蘆洲駅までは「観音山」から橘20バスまたは785バスで「MRT蘆洲駅」下車(約20分)

 

 

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観音山歩道 ハイキングマップ

 

※掲載情報は取材時のものであり、現在の情報とは異なる場合があります。