行天宮 庶民の暮らしと信仰に出会う一日

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行天宮 庶民の暮らしと信仰に出会う一日

企画構成/朱佳雯 文/張立宇 写真/張立宇・視野創異行銷

行天宮

台北市内の行天宮は、荘厳で雅やかな外観を誇り、台北市民の信仰の中心となっているばかりでなく、台湾の民間信仰を体験できる貴重な観光スポットのひとつである。環境保護の観点から、線香や紙銭を使った参拝を禁止しているにもかかわらず、季節を問わず境内では多くの信徒が一心に祈りを捧げている。

周辺の大通りにはオフィスビルが立ち並ぶ。しかし一歩路地に入ると住宅街が広がり、濱江・松江といった生鮮市場は毎朝喧騒に包まれる。また緑あふれる栄星花園は昔から住民の憩いのスペース。最近は個性的なレストランやカフェも続々進出し、路地裏の風景にも微妙な変化が生まれつつある。

MRT行天宮駅で下車し、徒歩で各スポットへ。

MRT行天宮駅

 

お散歩スポット

行天宮

行天宮

創建は1968年。商売の神様、関羽(関聖帝君)を主神とすることから市民の人気を集める。境内には青い服を身に付けた女性たちがいて、参詣の仕方をアドバイスしてくれる。魂を体内に戻す「収驚」と呼ぶ儀式を行うのもこの女性たちの役割で、順番待ちの長い列ができている。行天宮前の地下街では多くの占い師たちがそれぞれの方法で人々の悩みに耳を傾けている。

行天宮

祈りをささげる人々

收驚婆婆

青い服の「收驚婆婆」

中山区民権東路二段109号

 

松江市場

加工食品から生鮮食材、さらには雑貨類までを扱う伝統的な市場。アイテムによりエリアが分かれ、朝早くから地元の人たちで賑わう。商売熱心なお店の人たちとの交歓も微笑ましい。近くには小さな公園もあって、四季を通じ多くの庶民が集う。

松江市場

台北市中山区錦州街222号

 

栄星花園

民間の公園としては大きな規模をもつ欧風のフラワーガーデンで、広々とした緑と池水が配置され、市内でホタルを観察できる数少ないスポットである。子どもたちのアイデアを取り入れた遊び場には、砂場や人造大理石を使った滑り台があり、親子で楽しめる憩いのエリアになっている。

栄星花園

台北市中山区民権東路三段1号

 

濱江市場

「第二果菜批発市場」が正式名称。「批発」は卸売りの意味で、北台湾における青果物取引の一大拠点である。品数は豊富で、そのクオリティや鮮度にも定評がある。付近には台北魚市があるほか、肉類・青果物を扱う榮濱市場もあり、さまざまな食材がそろう。

濱江市場

台北市中山区民族東路336号

 

飛行機通り

濱江街180巷からは、台北松山空港を離着陸する飛行機を間近に見ることができる。飛行機が頭上を次々に通り過ぎ、爆音とともに強烈な風を巻き起こす。目と耳で機体を感じることができるこの場所は、カメラマン愛好のポイントだが、狭い路地なので安全に注意したい。

飛行機通り

 

 

市場で地元を感じよう

松江市場

生鮮品が取引されている市場ながら、午後4時以降になると、錦州街一帯に焼き物や滷味(ルーウェイ、煮物の屋台)、麺やご飯ものなどさまざまな屋台が姿を現す。多種多様なグルメがひしめき合い、アフターファイブにとってなくてはならないエリアとなっている。

松江市場

日中は地下にある「沈記原汁牛肉麺」は、午後4時を過ぎると錦州街に屋台を出す。厚切りのすじ肉を使っており、その柔らかさは絶品。スープは、牛骨に肉のスープを加えて煮込んだもので、甘みがあってさっぱりしている。ご当地スイーツの老舗「吉祥松江店」は、夏はかき氷、冬場はピーナッツスープ(花生湯)やぜんざい(紅豆湯)、竜眼のおかゆがメイン。伝統の技を駆使したスープ類は寒い日には心から温まりそうだ。

沈記原汁牛肉麺

沈記原汁牛肉麺

沈記原汁牛肉麺

人気の牛肉麺を味わってみよう

花生湯

花生湯

吉祥松江店

吉祥松江店

沈記原汁牛肉麵
台北市中山区錦州街222号地下49番店舗
11:00-16:00(地下店舗)、16:00-24:00(錦州街)

吉祥松江店
台北市中山区錦州街222号1階31番店舗
7:00-22:00

 

濱江市場

食材の宝庫「濱江市場」そばには、長年地元に親しまれてきた食べ物屋が立ち並ぶ。「安安海鮮」には市場から仕入れたばかりの新鮮な海産物がそろっている。刺身のセットは好きなものを組み合わせて購入できる。通り沿いにある「米粉慶」もお勧め。看板メニューのビーフンスープ(米粉湯)は、小エビと油ネギ・キンサイ(芹菜)を載せたシンプルなものだが、あっさりとした味わいがある。油豆腐(台湾風の厚揚げ)など小皿料理も味わってみたい。

濱江市場

「安安海鮮」

「安安海鮮」の刺身盛り合わせ

「米粉慶」もお勧め。看板メニューのビーフンスープ(米粉湯)

「米粉慶」の米粉湯

世界各地から取り寄せた高級魚介を提供している「上引水産」は、立ち飲み式スタイルを台湾で最初に確立した店で、体裁を凝らした店内で寿司や海鮮料理が味わえる。食品の販売を行っているほか、焼き物や煮物の注文にも応じており、楽しみ方はいろいろ。

「上引水産」

立ち飲みスタイルも人気の「上引水産」

安安海鮮
中山区民族東路410巷29号
火曜-金曜7:30-14:00、土日7:30-17:00、月曜定休

米粉慶
中山区龍江路356巷59号之1
火曜-日曜5:30-13:00、月曜定休

上引水産
中山区民族東路410巷2弄18号
6:00-24:00
www.addiction.com.tw

 

 

カフェで一休み

SMOR Gafe 時墨創意空間

ギャラリーでコーヒーを味わう

もとは2人のアーチストのアトリエを兼ねたプライベートな空間だったが、人が集まるにつれ、カフェとして一般に開放し、スナックやドリンクを提供するようになったという。

SMOR Gafe 時墨創意空間

天井を高く取る設計によって自然光を大きく取り入れ、テーブルの配置もゆったりとして、心地よい開放感を演出。店内に配置されたアートは、それ自体が空間の主人公となっており、いつでも間近に楽しむことができる。展示作品は二か月に一度入れ替わるため、店内のムードはそのたびに新鮮な雰囲気に包まれる。

SMOR Gafe 時墨創意空間

素材にこだわる飲み物のほか「不簡単軽食」が名物。メインディッシュにサラダとマッシュポテトが付いており、ヘルシーで、しかもボリュームも十分だ。

不簡単軽食

不簡単軽食のメインディッシュは魚や肉などが選べる

中山区吉林路299巷6号
13:00-22:00

 

木白甜點店

日本とフランスが融合したスイーツ

「木白」というその名前が表しているように、明るい色調の木材と気品のある白壁が特徴。片隅のタイプライターや木製の家具とマッチしてクラシカルな雰囲気を演出している。オープンキッチンから、菓子づくりと真剣に向き合うパティシエたちの姿がうかがえるのも楽しい。

木白甜點店

フランス帰りの若いパティシエが創作するスイーツは「お茶」がモチーフ。和風の趣も加わった看板メニューの「向陽」は抹茶とレモンカスタードで仕上げたプチタルト。「苔玉」は抹茶ムースで、キャラメルの飴が飾り付けられている姿も美しい。抹茶やほうじ茶、コーヒーのほか、ドリンク類はいずれも納得のいく味わいだ。

向陽

向陽

苔玉

苔玉

木白甜點店
木白甜點店
中山区松江路226巷8号
12:00-21:00

 

 

行天宮 お散歩マップ

 

※掲載情報は取材時のものであり、現在の情報とは異なる場合があります。

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