そうだ。 基隆 、行こう!

企画構成/高田雅子 文/高田雅子 写真/張晉瑞・季子弘

そうだ。 基隆 、行こう!

 

そうだ。

基隆 、行こう!

台湾本島東北部の基隆は、周囲を山に囲まれた海の街。深く入り込んだ天然の入り江を整備した基隆港は台湾第二の規模を誇り、古くから貿易・物流・軍事・漁業に重要な役割を果たしてきた。今回は港の東側の「東岸」や西側の「西岸」に足をのばして海岸線のユニークな地質景観や歴史スポットを訪ね、基隆港周辺では歴史建築や郷土グルメめぐりを満喫。台北から基隆へ鉄道やバスで1時間足らず。さあ、多彩な基隆の魅力にふれる旅に出かけよう!

和平島公園

そうだ。 基隆 、行こう!

 

おすすめコース
1日目:台湾鉄道基隆駅→東岸→基隆港
2日目:西岸→基隆港→台湾鉄道基隆駅

台湾好行バス
taiwantrip.com.tw

基隆市バス
klcba.gov.tw

 

 

東岸

漁業の街でインスタ映えを狙え!

基隆港東側の「東岸」エリアは、古くから漁業が盛んな土地。和平島の不思議な地形景観や正濱漁港のカラフルな建物など、いま注目のインスタ映えスポットも目白押し!

東岸MAP

 

 

東岸観光スポット

和平島公園

和平島公園

基隆港の東北に位置する「和平島」は、台湾本島にもっとも近い離島。旧名を社寮島といい、和平橋で台湾本島と連絡している。1600年代前半にスペイン人とオランダ人に相次いで占領され、1600年代後半には清朝の支配下に置かれた。和平島は何千万年にもわたる海水の浸食によって形成された貴重な地質景観でも知られている。

環山歩道の東屋

環山歩道の東屋

全長約400mの環山歩道に沿って園内を歩くと、沿道に広がる豆腐岩、千畳敷などの海蝕地形が観察できる。歩道の突端の東屋に立つと、和平島からわずか3.3㎞の沖に浮かぶ離島の基隆嶼も目の前だ。

独特な景観を見せる海蝕地形

独特な景観を見せる海蝕地形

独特な景観を見せる海蝕地形

環山歩道の終点にたつビジターセンターは17世紀にスペイン人が築いた要塞サン・サルバドル城をイメージした欧風建築。ビジターセンターからビーチに伸びるウッドデッキの通路は写真撮影に人気のスポットだ。

ビジターセンターはサン・サルバドル城をイメージ

ビジターセンターはサン・サルバドル城をイメージ

インスタ映えと人気のウッドデッキ

インスタ映えと人気のウッドデッキ

通路前の「藍海池」は透明度の高い天然の海水プールで、海中の熱帯魚と一緒に泳ぐことができる。手前には子供用の水深60㎝ほど浅瀬「親親池」もあり、ファミリーで水遊びが楽しめる。

藍海池

藍海池

ビジターセンターは1階でオリジナルグッズや地元の特産品の販売も行っており、お土産探しに最適。

多彩な土産物が揃うショップ

多彩な土産物が揃うショップ

特産の寒天

特産の寒天

公園内では、現地の歴史や特産品を取り入れたグルメも楽しめる。ビジターセンター2階のレストラン「藍食・謐境」では、基隆産の蟹が一匹乗ったカレー「漁夫海鮮咖哩飯」や飛魚の卵をトッピングした海鮮ピザ「飛魚卵花枝燒披薩」が人気。

インダストリアル風のお洒落な店内(藍食・謐境)

インダストリアル風のお洒落な店内(藍食・謐境)

漁夫海鮮咖哩飯(藍食・謐境)

漁夫海鮮咖哩飯(藍食・謐境)

飛魚卵花枝燒披薩(藍食・謐境)

飛魚卵花枝燒披薩(藍食・謐境)

3階の「楽品喜塘」は世界チャンピオンに輝いたコーヒーが味わえるカフェ。ウェディング会場にも使用されるテラス席からは海に浮かぶ基隆嶼を眺められる。

楽品喜塘 テラス席

楽品喜塘 テラス席

あおさを使ったチーズケーキ「潮境石蓴生乳酪」や、ほんのり甘酸っぱい寒天ドリンク「懐珠石花嶼」など、和平島産の海藻を使ったスイーツをぜひ味わいたい。

潮境石蓴生乳酪

潮境石蓴生乳酪

世界チャンピオンに輝いたコーヒー(楽品喜塘)

世界チャンピオンに輝いたコーヒー(楽品喜塘)

懐珠石花嶼(楽品喜塘)

懐珠石花嶼(楽品喜塘)

園内中央の丘の頂上に位置する「雷達站咖啡」は、かつての軍事施設を改装したカフェ。101段ある階段を上り、カフェ屋上の展望台に上がると目の前に270度の絶景オーシャンビューが広がる。

和平島最高地点の絶景ビュー(雷達站咖啡)

和平島最高地点の絶景ビュー(雷達站咖啡)

建物のペイントは地元のアーティストが担当(雷達站咖啡)

建物のペイントは地元のアーティストが担当(雷達站咖啡)

室内には古い軍用リュックやシャベルなどが置かれ、軍事施設の面影も残る。各店のインテリアやメニューに込められた和平島の歴史や文化を感じながら、ゆったり憩いの時間をすごそう。

古い軍用リュック(雷達站咖啡)

古い軍用リュック(雷達站咖啡)

雷達站咖啡

雷達站咖啡 店内

和平島ビジターセンター
基隆市中正区平一路360号
02-2463-5452
公園:5月-10月8:00-19:00、11月-4月8:00-18:00(最終入場閉園1時間前)
大人NT$80、6歳-12歳と中学・高校・大学・大学院の学生NT$40、65歳以上NT$40、6歳以下幼児無料
hpipark.org
 台湾鉄道基隆駅から台湾好行バス濱海奇基線または市バス101・102で「和平島公園」下車
※各種優待入場は身分証を提示
※海水プールやシャワールームなどの詳細は公式サイトを参照

藍食・謐境 Landscape
和平島ビジターセンター2F
02-2462-0214
夏季:平日11:00-19:00、土曜・日曜・祝日10:00-19:00、
冬季:平日11:00-18:00、土曜・日曜・祝日10:00-18:00(最終オーダー閉店1時間前)
ミニマムチャージ1人ドリンク1杯

楽品喜塘
和平島ビジターセンター3F
02-2462-1681
夏季:平日11:00-19:00、土曜・日曜・祝日10:00-19:00、
冬季:平日11:00-18:00、土曜・日曜・祝日10:00-18:00(最終オーダー閉店1時間前)
ミニマムチャージ1人ドリンク1杯

雷達站咖啡
和平島公園内環山歩道山頂
9:30-17:30

 

正濱漁港

写真撮影は漁港北側正濱路の展望台がベストスポット!

写真撮影は漁港北側正濱路の展望台がベストスポット!

和平島と台湾本島をつなぐ和平橋の台湾側のたもとに位置する漁港。建設は日本時代の1934年で、当時は台湾最大級の港として大いに栄えた。遠洋漁業の重要な基地だったが、漁船の大型化に港が対応できず衰退。現在は、漁港に面してカラフルなレインボーカラーで塗装された建物が並ぶポップな風景が「台湾版ブラーノ島(イタリアの名所)」として注目を集め、人気の「インスタ映え」写真の撮影スポットとなっている。周辺にはカフェや海鮮レストランも多いので、散策後に食事やカフェタイムを楽しむのもおすすめ。

正濱漁港

基隆市中正区正濱路
 台湾鉄道基隆駅から市バス101・102で「正濱路口」下車

 

阿根納造船廠

前身は1919年に深澳地区の復振炭坑で採掘された石炭を貯蔵するために設立された「八尺門貯炭場」。1936年に台湾金属鉱業の軽便鉄道路線である「深澳線」と「金瓜石線」が開通すると、各線沿線で採掘された金や石炭などの鉱物が終点の八尺門駅に集められ、船に積み替えて日本に送られるようになった。戦後に鉱業が衰退するとアメリカの造船会社に貸し出され「阿根納造船廠」と改名した。現在はコンクリートの構造が残るだけの廃墟になっているが、建物に古代遺跡のような独特の美しさがあり、CMのロケ地になるなど撮影スポットとして人気を集めている。基隆市歴史建築。

写真撮影は対岸の和平島観光漁市前がおすすめ

写真撮影は対岸の和平島観光漁市前がおすすめ

基隆市中正区正濱路116巷
 台湾鉄道基隆駅から市バス101・102で「和平橋頭(原住民文化會館)」下車
※敷地内は立入禁止

 

 

東岸グルメ

手工碳烤吉古拉

手工碳烤吉古拉

「吉古拉(チクラ)」は日本語の「竹輪(ちくわ)」を語源とする基隆名物。台湾で一般に売られている竹輪よりも非常に薄いのが特徴で、基隆人が「吉古拉を食べなければ、基隆に来たことがあるとは言えない」というほどのソウルフードだ。正濱漁港の老舗が昔ながらの炭火で焼き上げた竹輪は、モチモチふんわりした食感で、新鮮な魚のすり身の甘みに炭火の香ばしさが加わり非常に美味。ぜひ、湯気が立つ焼き立てを味わってみて!

手工碳烤吉古拉

手工碳烤吉古拉

基隆市中正区正濱路27号(正濱漁港埠頭前)
7:30-11:00、月曜・火曜定休(売切れ次第終了)
 台湾鉄道基隆駅から市バス101・102で「正濱路口」下車

 

圖們咖啡 tuman café

漁港の要素が詰まった店内

漁港の要素が詰まった店内

正濱漁港のカラフルな建物のなかで、黒い外壁がひときわ目を引く「圖們咖啡」。店名の「圖們」は、かつて台湾原住民族が和平島を「巫女の島」を意味する「tuman」と呼んでいたことに由来する。店内は黒を基調としたモダンなインテリアに漁船の電灯や舵、ロープなどがアレンジされており、漁港の雰囲気にあふれている。

テラス席のすぐ目の前には漁船が停泊している そうだ。 基隆 、行こう!

テラス席のすぐ目の前には漁船が停泊している

食事メニューのおすすめは、ルーから手作りするカレーライス「特製無水咖哩飯」とカレーのキッシュ「手工吉古拉鹹派」。カレーライスのトッピングは茹で卵とご当地名物の竹輪。日本風の辛さ控えめでまろやかなカレーが意外なほど竹輪と合うのに驚く。キッシュのフィリングはリンゴ、ヘチマ、トマト、刻んだ竹輪入りのフルーティーな甘口カレー。サクサクのパイ生地ととろとろのカレー、モチモチの竹輪の食感も楽しい逸品に仕上がっている。

トッピングの竹輪は手工碳烤吉古拉のもの

トッピングの竹輪は手工碳烤吉古拉のもの

キッシュはフルーティーな甘口カレー風味

キッシュはフルーティーな甘口カレー風味

基隆市中正区中正路551号
02-2462-8727
11:00-19:00、木曜定休
ミニマムチャージ1人ドリンク1杯/休日の混雑時は席利用100分まで
facebook.com/tumankeelung
 台湾鉄道基隆駅から市バス101・102で「正濱路口」下車

 

 

西岸

海が作り上げた造形美を愛でる

基隆港西側の「西岸」エリアでは、東北季節風を受けて基隆沿岸に打ち寄せる荒波の浸食によりできた海蝕洞窟や岩礁など、変化に富んだ海岸線の風景を楽しもう。

西岸MAP

 

 

西岸観光スポット

仙洞巌・佛手洞

仙洞巌入口 そうだ。 基隆 、行こう!

仙洞巌入口

「仙洞巌」は基隆最大の海蝕洞。仙人が修行して天に上ったという伝承があるため「仙洞」と呼ばれるようになったという。洞窟内部は、主洞、左洞、右洞の3つの空間に分かれている。主洞の「圓通宝殿」には観音菩薩が、右洞には三宝佛祖が祀られており、岩壁に彫られた観音菩薩像、文殊菩薩騎獅像などが荘厳な雰囲気を高めている。

右洞 そうだ。 基隆 、行こう!

右洞

左洞は全長が80mもある、大人1人がやっと通れるほど狭い岩の隙間が続く神秘的な洞窟だ。身体を斜めにしたり屈んだりしながら進んでいくと、一番奥の小さな部屋のような空間にたどり着く。奥の祠前の四角いテーブルのような岩「仙卓」と両側の凹んだ岩壁がベッドのように見える「仙床」がこの場所の見どころだ。

狭くて細い左洞

狭くて細い左洞

左洞奥の両側の凹みが「仙床」、中央の四角い岩が「仙卓」

左洞奥の両側の凹みが「仙床」、中央の四角い岩が「仙卓」

仙洞巌を参観したら隣接する「仏手洞」へ。仙洞巌正門わきの歩道を3分ほど上ったところにある岩壁の割れ目が仏手洞の入口だ。こちらも天然の海蝕洞窟で、内部はいくつも分かれ道がある迷路のような空間。洞窟の中は岸壁からしみ出した水で湿っていて、外よりも気温が低く、静謐な空気が漂っている。

仏手洞 そうだ。 基隆 、行こう!

仏手洞

戦時中は防空壕となり近隣住民が生活していたこともあったという

戦時中は防空壕となり近隣住民が生活していたこともあったという

標識に沿って進むと、洞窟の一番奥の岩壁に大きな手のひらと指のような形をした模様が現れる。これがまるで仏の手形に見えることから、洞窟を「仏手洞」と呼ぶようになったという。

見るものを包み込む大きな仏の手 そうだ。 基隆 、行こう!

見るものを包み込む大きな仏の手

仙洞巌と仏手洞は、ふたつとも大自然が作り上げた不思議な地形が楽しめる場所。外の世界からしばし離れて、小さな冒険の旅に出かけてみよう。

岩をくりぬいた凹みもある不思議な空間

岩をくりぬいた凹みもある不思議な空間

基隆市中山区仁安街1号
8:00-17:00
 台湾鉄道基隆駅から市バス301で「仙洞巌」下車

 

基隆灯台

1900年(明治33年)に竣工した「基隆灯台」は、基隆港西岸に突き出た萬人堆鼻にたっている。日本時代に3番目に建造された灯台で、設計は日本人技師の大澤正業氏。当時としては初となる煉瓦造りで、設置された灯台の回転式灯器が現在も残っている。歴史的価値が高いだけでなく、灯台としても現役でもある文化遺産だ。

基隆灯台 そうだ。 基隆 、行こう!

内部は公開していないが、周囲に景観歩道が整備されており、塀の外から建物を見学できる。眼下に広がる大量のコンテナが整然と並ぶ基隆港の風景も圧巻。基隆市定古跡。

基隆灯台 そうだ。 基隆 、行こう!

基隆市中山区光華路51号
 台湾鉄道基隆駅から市バス301で「太白荘」下車、徒歩5分
※内部非公開のため「遊客止歩」の看板から先は立入禁止

 

白米甕砲台

基隆灯台に近接する砲台跡。300年あまり前のスペイン・オランダ時代に建設されたと伝わることから「オランダ砲台」とも呼ばれている。現在の姿は、日本時代に日露戦争に備えるために改修したもので、北の海に面して並ぶ4基の砲座跡のほかに、指揮所や観測台などが残っている。標高約70mの丘の上に位置しているため眺望が非常に素晴らしく、どこまでも続く大海原の風景を満喫できる。白米甕砲台から自然歩道が「基隆灯台」に続いているので、あわせてハイキングを楽しむのもおすすめ。基隆市定古跡。

白米甕砲台 そうだ。 基隆 、行こう!

白米甕砲台

基隆市中山区光華路37巷の突き当たり
 台湾鉄道基隆駅から市バス301で「太白荘」下車、徒歩20分

 

外木山濱海風景区

外木山濱海風景区 そうだ。 基隆 、行こう!

外木山海岸は基隆市でもっとも距離が長い天然海岸。高い断崖と広い海にはさまれた美しい景色が楽しめるエリアで、休日ともなると沿岸の外木山情人湖濱海大道に多くの観光客が訪れる。沿道には外木山漁港から新北市萬里の獅子公園まで全長約5㎞にわたって「外木山自転車道」が整備されており、サイクリングや散策を楽しむ人も多い。東屋や歩道から青い海と空や、遠く海上に浮かぶ小島の基隆嶼、海上を行き交う船舶を眺めれば、日常の疲れもすっかり遠ざかっていくことだろう。

写真/北海岸および観音山国家風景区管理処

写真/北海岸および観音山国家風景区管理処

基隆市中山区湖海路一段
 台湾好行バス濱海奇基線で「外木山」下車(散策後は元のバス停へ)
※サイクリングは台湾鉄道基隆駅から市バス790で「野柳地質公園」下車後、公共レンタサイクルでの往復がおすすめ

新北市youbike
ntpc.youbike.com.tw

 

 

基隆港

港町の歴史建築&グルメ探訪

清代から重要な貿易港として発展してきた基隆港周辺には、徒歩圏内に魅力的な歴史建築やご当地グルメが密集している。のんびり歩きながら、基隆のお気に入りを見つけよう!

基隆港MAP

 台湾鉄道基隆駅から徒歩で各スポットへ

 

 

基隆港観光スポット

基隆地標公園

基隆地標公園 そうだ。 基隆 、行こう!

台湾鉄道基隆駅南駅舎北側の虎仔山に位置する公園。駅前の「KEELUNG地標登山歩道」を上がっていくと10分ほどで到着できる。小学校跡の校庭に公園の入口があるので、うっかり見過ごさないように注意しよう。校庭から海側の展望台に出ると「KEELUNG」の文字が並んでいる。

基隆地標公園 そうだ。 基隆 、行こう!

2006年に設置されるや、ハリウッドサインを真似たユニークなデザインが人気を呼び、いまでは基隆を代表するランドマークとなっている。基隆港の眺望を余すところなく満喫できる絶景スポットとしても人気を集めている。駅から気軽なプチハイキングに出かけてみよう。

基隆地標公園 そうだ。 基隆 、行こう!

基隆市中山区中山一路217巷

 

基隆海洋広場

基隆海洋広場 そうだ。 基隆 、行こう!

台湾鉄道基隆駅にほど近い、基隆港観賞のベストスポット。広場は広々としたウッドデッキになっており、港を眺めながらのんびり散策が楽しめる。広場の東側は港めぐりのクルーズ船が出航する小型船埠頭で、西側は大型クルーズ船が寄港する国際クルーズターミナルになっている。大型クルーズ船の入港時は迫力のある風景を近くで眺めることができる。駅後方の虎仔山に掲げられた「KEELUNG」の文字もよく見える。ライトアップされる夜の風景も美しい。

基隆海洋広場 そうだ。 基隆 、行こう!

基隆市仁愛区忠一路

 

海港大楼

1934年(昭和9年)に「基隆港合同庁舎」として建てられた建物で、現在も基隆港関連の公務機関が集まる総合庁舎として利用されている。台湾総督府交通局の技師だった鈴置良一氏が設計したビルは、T字路の角に向かって曲線を描くファサードを配しており、優美な外観は日本の銀座のビルを思わせる。玄関の柱のタイル、円柱が並ぶ1階ホール、ドアのレトロなガラス、日本時代から使われている銅製のポストなど、細部にわたって見どころが多い。隣接する陽明海洋文化芸術館とともに基隆の歴史を見守ってきた重要な建築物だ。基隆市歴史建築。

海港大楼 そうだ。 基隆 、行こう!

海港大楼

基隆市仁愛区港西街6号
9:00-18:00、土曜・日曜休館
※見学は公共スペースのみ

 

陽明海洋文化芸術館

海港大楼の向かいにたつ文化施設。前身は1915年(大正4年)に落成した日本郵船株式会社基隆出張所。アーチの連なるアーケードが特徴的な建物は日本時代の台湾の官公庁を多く設計した森山松之助氏と井出薫氏の手によるもの。もとは通りの角に面したビルの正面上部に尖塔があったが、戦時中の空襲により損壊している。戦後は長く陽明海運の事務所として使われ、2004年に陽明海洋文化芸術館として開館した。館内では海に関する常設展や体験コーナーなどを開催しており、家族連れに最適のスポットになっている。基隆市歴史建築。

陽明海洋文化芸術館 そうだ。 基隆 、行こう!

陽明海洋文化芸術館

基隆市仁愛区港西街4号
02-2421-5681
9:00-17:00、月曜・旧暦大晦日・旧暦元旦休館(最終入場16:30)
NT$200 (チケットでDIY、ドリンク、ショップなどでの優待あり)
facebook.com/ymocam1915

 

 

基隆港ご当地グルメ

阿本焼邁

名物の焼邁(焼売) そうだ。 基隆 、行こう!

名物の焼邁(焼売)

1940年創業の老舗。看板メニューは基隆名物の「焼邁(焼売)」だ。魚のすり身、豚肉、油で揚げたネギなどをこねた餡を薄いワンタンのような皮で包んで蒸しあげた焼売は、ふわふわの軽い食感。5種類の調味料をブレンドしているという店特製の甘辛い唐辛子だれが、あっさりした餡の味わいにぴったり。おなかのすき具合を見て、吉古拉(竹輪)やスープを合わせていただこう。

吉古拉(竹輪)

吉古拉(竹輪)

朝食やおやつにもおすすめ そうだ。 基隆 、行こう!

朝食やおやつにもおすすめ

基隆市仁愛区忠二路63号
02-2423-2861
7:00-20:00、月曜定休

 

汕頭沙茶麺

上:猪血湯、左:沙茶粿仔、右:沙茶烏龍麺 そうだ。 基隆 、行こう!

上:猪血湯、左:沙茶粿仔、右:沙茶烏龍麺

「沙茶醤」は東南アジアの「サテ」を中華風にアレンジした調味料。一般に沙茶醤で調味した料理は干しエビなどの風味が感じられる香ばしい辛さとなるが、基隆ではカレー味になることが多い。広東省汕頭市出身者が台湾に持ち込んだ沙茶醤とカレーの出合いが生み出したもので、基隆独特の味だ。「汕頭沙茶麵」の麺も、もちろんカレー風味の「沙茶麺」だ。香ばしいソースをまとった麺をすすると、ほど良い辛さが口の中を抜けていく。粉唐辛子を振りかけると、全体の味の輪郭がより際立つ。

休日は昼過ぎに売り切れることも そうだ。 基隆 、行こう!

休日は昼過ぎに売り切れることも!

基隆市仁愛区愛一路21号
02-2427-7405
11:00-20:00(売切れ次第終了)、日曜定休

 

天天鮮排骨飯

野菜をのせたご飯とおかず、スープが基本セット そうだ。 基隆 、行こう!

野菜をのせたご飯とおかず、スープが基本セット

細い路地の奥にありながら、休日には長い行列ができる人気食堂。豚スペアリブ、鶏腿肉、エビ、魚の4種類の唐揚げをメインにした定食を提供しており、一番人気は豚肉とエビが同時に味わえる「排骨蝦仁飯」。キャベツと高菜をのせたご飯とおかずが別盛りで出てくるので、全部乗せして丼飯にしてワイルドにかきこもう。甘めの特製だれをまとった豚とエビの唐揚げと半熟卵が絶妙な組み合わせで、白いご飯に非常に合う。

おかずを全部乗せして特製丼完成!

おかずを全部乗せして特製丼完成!

天天鮮排骨飯 そうだ。 基隆 、行こう!

基隆市仁愛区孝三路42巷4号
02-2425-2108
11:00-20:00

 

 

基隆港の隠れ家カフェ

曙‧初見咖啡 Chujian Café

曙‧初見咖啡 Chujian Café そうだ。 基隆 、行こう!

港から続く大通りに面した古い雑居ビルの2階にひっそり佇む香港風カフェ。香港出身のオーナー夫人は、この場所の雰囲気が故郷香港の重慶大厦などの雑居ビルに似ているのに惹かれ、日本語歌謡曲専門のカラオケ店だった店舗を改装して、『恋する惑星』や『天使の涙』など、大好きな1990年代の香港映画のエッセンスを詰め込んだカフェを創り上げた。

曙‧初見咖啡 Chujian Café

曙‧初見咖啡 Chujian Café

店内に入ると、やや薄暗い照明の中でピンクのネオンサインが輝き、カウンターや家具のあちこちにレトロな雑貨や食器が置かれている。まるで雑居ビルの探検の果てに香港映画の世界に入り込んだかのような不思議な感覚だ。

曙‧初見咖啡 Chujian Café

店の隅々まで、どこも絵になるので結婚写真などの撮影スポットとしても人気がある。メニューはもちろん香港スタイルで、エッグタルト「蛋塔」やフレンチトースト「西多士」などの香港名物がそろっている。ゆったり音楽に身を任せながら、異国情緒漂う午後のティータイムを楽しもう。

熱々のエッグタルトに冷たいクリームソーダがぴったり

熱々のエッグタルトに冷たいクリームソーダがぴったり

曙‧初見咖啡 Chujian Café

基隆市仁愛区愛一路103-1号2F
02-2427-1882
12:30-20:00(18:00以降は予約のみ)、火曜定休
ミニマムチャージ1人ドリンク1杯
facebook.com/chujiancafe
※オーナー夫人は簡単な日本語可

 

 

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※掲載情報は取材時のものであり、現在の情報とは異なる場合があります。