花蓮 光復 馬太鞍湿地のスローライフ
文/高田雅子 写真/高田雅子・視野創異行銷

花蓮 光復
馬太鞍湿地のスローライフ
2025年9月に花蓮県馬太鞍渓上流の堰止湖の氾濫によって甚大な被害を受けた花蓮県光復郷は、官民を超えた人々による復旧作業が実を結び、少しずつ元の活気を取り戻している。復興支援のため、2025年11月26日には光復駅周辺に花蓮県初となる公共レンタサイクルYouBikeのステーションが設置され、近隣スポットへの移動がさらに便利になった。大自然に囲まれた美しい土地で、台湾原住民アミ族の文化、農業体験、郷土の食を通して、花蓮のスローライフを体感しよう!

Access:台湾鉄道台北駅から特急プユマ号・タロコ号・EMU3000型で光復駅下車、徒歩またはレンタサイクルで各スポットへ(3時間から3時間半)
※光復駅にはコインロッカーあり。(詳細→台湾鉄道 コインロッカー設置駅&使い方まとめ!)
公共レンタサイクルYouBike
Web:https://www.youbike.com.tw/region/main/
※2026年2月末まで最初の30分間無料
台湾鉄道 https://tip.railway.gov.tw/tra-tip-web/tip
花蓮観光資訊網 https://tour-hualien.hl.gov.tw/jp/
花東縦谷国家風景区管理処 https://www.erv-nsa.gov.tw/ja
2025年11月1日~2026年2月28日まで、花蓮県から台東県にまたがる花東地方で観光消費したレシートを登録して、旅行後に応募登録する抽選イベントを実施中!
https://eastoftaiwanthankyou.com (中国語)
※詳細は上記台湾観光庁キャンペーン公式サイトを参照(当選品は花東地方の指定場所での受取り)
桃園空港→台湾各地送迎予約:【Klook】|【KKday】
松山空港→台湾各地送迎予約:【Klook】|【KKday】
花蓮のホテルを予約:【agoda】|【Klook】|【KKday】
花蓮チャーター車予約:【Klook】|【KKday】
目次
馬太鞍レジャー農業区

台湾鉄道光復駅の西側に広がる「馬太鞍湿地」は、豊かな地下水脈と生態系に恵まれた自然の楽園。馬太鞍は台湾最大級の台湾原住民阿美族(アミ族)アミ族居住地のひとつ。「馬太鞍(Fataán)」の地名は、アミ族の言葉で「樹豆(キマメ)」を意味する言葉で、かつてアミ族の人々がこの地にやってきたときに、あたり一帯が樹豆の林になっていたことが由来となっているという。「馬太鞍レジャー農業区」の民宿や農園では、自然と生きるアミ族の文化体験のほか、湿地観察ツアーや食農体験も実施している。馬太鞍湿地のスローライフを体験する特別な旅が楽しめるスポットだ。

馬太鞍レジャー農業区
Web:https://fataan-ch.mystrikingly.com/
欣緑農園
馬太鞍湿地で1999年に創業した農園。緑に包まれた農園内には、郷土料理レストラン、馬芙壟咖啡館、欣綠石頭屋民宿も併設しており、日帰りはもちろん泊りがけで、生態観察ツアーやアミ族文化など、様々なアクティビティを体験できる。

阿美族巴拉告生態捕魚法体験

「巴拉告(Palakaw)」は、馬太鞍湿地のアミ族に伝わる伝統漁法。沼地や灌漑用水路に掘った池に、檳榔樹や竹などで使って三層に組んだ構造物を入れると、川魚やエビ、カニなどが出入りするようになる。最下層の竹筒にはウナギやナマズ、中層にはエビやカニや昆虫、上層には川魚が住み着き、独立した生態系が形成され、これはこのまま養魚池にもなるという仕組み。

漁をするときには池の出入口をせき止めて、池の中の魚介類を捕獲する。自然と共存するアミ族の知恵が伺える漁法だ。

石頭火鍋体験

アミ族に伝わる「石頭火鍋」は、魚や野菜とスープを入れた竹筒や木などの器に、500~600℃に熱した石を入れて高温調理する石焼鍋。使用する石は現地の蛇紋石や麦飯石(安山岩)などの火山岩。スープが熱した石を入れた瞬間に沸騰し、もくもくと湯気やぼこぼことスープが沸く音は非常に迫力がある。塩や生姜など最低限の調味料のみを使うため、素材そのものの素朴な味わいが楽しめる。

石焼鍋にたっぷり加える水田芥(クレソン)

夜間探検
専門ガイドと歩く夜間の生態観察ツアー。馬太鞍湿地の植物や、カエル、水鳥、昆虫など、夜行性の生き物たちを観察しながら、湿地の生態やアミ族の生活の知恵について学ぶ。

街灯がない場所も歩くので懐中電灯を持参すると安心
ほとんど灯りのない夜の馬太鞍は、昼間とはまた異なる美しさ。とくに3月から5月にかけてはホタル観賞に最適。


馬芙壟咖啡館

欣緑農園内のカフェ。ドリンクやスイーツはもちろん、農園特製の調味料や地元の農産品、アミ族の工芸品や服飾雑貨などのお土産の販売も行っている。食品土産はレストランでも購入できる。



欣緑農園特製ラッキョウ唐辛子、樹豆味噌

欣緑農園郷土料理レストラン

写真は10人用コース料理の一部
欣緑農園で栽培した野菜や地元産の野草、地鶏、台湾鯛、川エビなど、馬太鞍湿地の幸を存分に味わえる郷土料理が自慢のレストラン。予約すれば石頭火鍋も食べられる。


欣緑農園
Add:花蓮縣光復鄉大全村大全街55號
Tel:03-870-1861
Open:レストラン9:00-14:00、17:00-19:00/カフェ9:00-17:00(いずれも予約制)
Web:https://www.shin-liu.com.tw/index.php
※カフェ、レストラン利用は前日14時までに予約
※各種体験は要予約(団体のみ受付、詳細は電話またはLINE: @657muwdkで問合せ)
拉藍的家
1996年にアミ族のlalanさんが設立した「拉藍的家」は、馬太鞍湿地の生態とアミ族文化の体験拠点。

アミ族に伝わる木彫などの伝統工芸品の展示のほか、伝統漁法「巴拉告(Palakaw)」と湿地の生態解説、餅つき体験、アミ族のダンスなど、多彩な文化プログラムを提供しており、地元産の食材を使った郷土料理も好評だ。民宿も併設している。


阿美族文化解説

アミ族伝統の木彫作品
アミ族文化体験ガイドツアーでは、はじめにアミ族の文化について学ぶ。オーナーのlalanさんによる解説は、実体験も交えて現地の人々の暮らしぶりが生き生きと語られ、アミ族の文化がより身近に感じられる得難い体験だ。

オーナーのlalanさんによるアミ族文化解説

巴拉告の実演
アミ族は女性が婿を取って家を継承し、男性は年齢による階級制度がある母系社会。自然の材料で作った仕掛けでエビや魚を捕る「巴拉告」や、湿地や湧水を利用した農業を行うなど、自然と共生しながら暮らしている。「石頭火鍋」など、自然の恵みを素材の味を活かして調理する伝統料理、アワで作る「小米酒」など、独自の食文化も興味深い。

アミ族に伝わる石焼鍋の石頭火鍋

馬太鞍湿地生態ガイド

生態ガイドツアーでは、ガイドと一緒に馬太鞍湿地の遊歩道を散策する。どこまでも連なる山々と緑あふれる湿地は絵画のような美しさ。

5月から8月にかけては蓮の花が満開となり、秋から冬にはラクウショウが金色に染まるなど、湿地は季節ごとに姿を変え、見る人の目を楽しませてくれる。

秋のラクウショウ
糯米搗麻糬

餅つき体験では、木臼にもち米を入れて、参加者が交代で杵でもち米をつぶしてこねる。互いにリズムよく協力することが求められる作業で、アミ族の団結と分かち合いの精神の精神を感じよう。出来上がった餅をその場で試食するのも楽しいアクティビティだ。


ピーナッツ粉をまぶした餅
阿美族豊年祭舞踏体験
毎年夏に開催されるアミ族の「豊年祭」は、収穫への感謝と団結を象徴する重要な祭典。歌と太鼓のリズムに合わせて、人々は大きな輪を作って踊る。舞踏体験では、参加者はアミ族の衣装を身に着け、簡単な掛け声とステップを習う。ガイドの歌に合わせて輪になって、大きな声で掛け声をかけながら楽しく踊ろう。

拉藍的家
Add:花蓮縣光復鄉大全街42巷15號
Tel:03-870-0015
Open:予約制
Web:http://www.lalan-unak.com/
※各種体験は要予約(団体のみ受付、詳細は電話またはメールで問合せ)
近隣スポット
花蓮観光糖廠

「花蓮観光糖廠」の前身は、1921年(大正10年)に建設された「花蓮港製糖所大和工場」。第二次世界大戦中には米軍の爆撃に遭ったため、工場の一部の外壁には弾痕が残る。

現在は現地の製糖の歴史と文化を伝える文化施設として一般公開されている。園内では製糖工場の外観を見学できるほか、台湾製糖特製のアイスクリームや土産物を購入できる。


日本時代から残る木造宿舎群は工房や旅館としてリニューアルされ、こちらも人気を集めている。


Add:花蓮縣光復鄉糖廠街19號
Open:8:00-19:00
大農大富平地森林園区

台湾鉄道光復駅から7㎞あまり南に位置する森林公園。東京ドーム約266個分、1250haの広大な園区には、広々とした草地や花畑を縫うように自転車道や自然歩道が設けられており、のんびり散策するのにぴったり。園内のあちこちに置かれているインスタレーションをめぐって写真を撮るのも楽しい。


Add:花蓮縣光復鄉農場路32號
Open:8:00-17:00、月曜休園
光復の宿
台糖花蓮旅館
Hualien Tourism Sugar Factory

「花蓮観光糖廠」の敷地内にある「台糖花蓮旅館」は、1936年(昭和11年)に「花蓮港製糖所大和工場」の従業員用宿舎として建てられた日本家屋の建物をリノベーションした宿泊施設。

畳の部屋や檜風呂がある客室もあり、まるで日本の自宅にいるような、くつろいだ時間が過ごせる宿だ。

朝食会場となるカフェレストラン「啄木鳥的家CASA」では、台湾原住民族の工芸品や花蓮の特産品などの土産物も販売している。



宿泊者には自転車の貸し出しもしているので、早起きして周囲を自転車で散策するのもおすすめ。


Add:花蓮縣光復鄉糖廠街19號
※檜風呂付の客室を希望する場合は予約時に確認を。
こちらもおすすめ
花蓮 光復 観光マップ
桃園空港→台湾各地送迎予約:【Klook】|【KKday】
松山空港→台湾各地送迎予約:【Klook】|【KKday】
花蓮のホテルを予約:【agoda】|【Klook】|【KKday】
花蓮チャーター車予約:【Klook】|【KKday】
※掲載情報は取材時のものであり、現在の情報とは異なる場合があります。









